山形県尾花沢市の山あいにひっそりと佇む銀山温泉。大正末から昭和初期に建てられた3〜4階建ての木造旅館が銀山川の両岸に並び、夜にはガス灯が灯る大正ロマンの温泉郷として全国に知られています。江戸時代の温泉番付『諸国温泉功能鑑』では東・前頭4段目「最上銀山の湯」として名を連ね、NHK朝ドラ『おしん』のロケ地としても有名な銀山温泉を、温泉番付サイト「がや」が公開資料および現地宿泊体験に基づき徹底ガイドします。
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※本記事の現地取材は瀧見館1軒のみ。他は銀山温泉観光協会公式・尾花沢市観光物産協会公式・各旅館公式サイト等の公開資料に基づき構成しています。
銀山温泉の泉質と湯の特徴
銀山温泉は山形県尾花沢市銀山新畑、銀山川の渓谷沿いに位置する温泉地です。銀山温泉旅館組合に加盟する13軒の旅館が銀山川両岸に並び、大型の銀山荘(40室規模)から小規模のいとうや(4室)まで、幅広い規模感の宿が揃う大正ロマンの温泉街を形成しています(出典:銀山温泉観光協会公式・2026年5月時点)。能登屋・古勢起屋本館・古勢起屋別館・藤屋・瀧見館・松本・昭和館・永澤平八・古山閣・いとうや・やなだ屋・クラノバ・銀山荘の13軒が組合に加盟しているとされます。
1968年(昭和43年)11月19日には 国民保養温泉地 に指定されており、東北を代表する温泉地のひとつとして広く知られています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 山形県尾花沢市銀山新畑 |
| 泉質 | ナトリウム-塩化物・硫酸塩温泉(含食塩硫黄泉) |
| 源泉温度 | 約55〜65℃ |
| 国民保養温泉地 | 1968年11月19日指定(環境省) |
| 旅館組合加盟 | 13軒(2026年5月時点) |
| 適応症(一般的記載) | 神経痛・筋肉痛・関節痛・冷え症・疲労回復など ※出典:日本温泉協会の一般的な記載 |
| 東京駅からの所要時間 | 山形新幹線約3時間→大石田駅→はながさバス約40分 |
含食塩硫黄泉は塩分と硫黄成分を含む湯で、保温効果が高いとされ、銀山温泉の冬の雪見温泉文化を支える特徴のひとつとして紹介されています。
江戸時代温泉番付『諸国温泉功能鑑』東・前頭4段目「最上銀山の湯」
江戸時代後期に刊行された温泉番付『諸国温泉功能鑑』は、相撲の番付表になぞらえて全国の温泉地を東西に分け、大関・関脇・小結・前頭の階級で評価した資料です。当時の旅行ガイドブック的な役割を果たしたとされ、東日本を「東」、西日本を「西」として分け、それぞれの温泉地を格付けしました。
その番付において、銀山温泉は 東・前頭4段目「最上銀山の湯」 として登載されています。マザー記事『江戸時代の諸国温泉番付』全文一覧でも、以下のように記録されています。
| 階級 | 江戸期名称 | 現代温泉地 |
|---|---|---|
| 前頭(4段目) | 最上銀山の湯 | 山形県尾花沢市 銀山温泉 |
「最上」は当時の最上国(現在の山形県北部)を指す国名で、「銀山の湯」は延沢銀山の麓に湧く温泉という意味です。江戸期から銀山採掘で栄えた最上の湯治場として、全国規模の番付に名を連ねるほど認知されていた証左といえます。
なお、温泉番付『諸国温泉功能鑑』には複数の版が存在し、銀山温泉の東西配置については出典により表記が異なる場合があります。本記事ではマザー記事 p169 の記載(東-前頭4段目)に厳密準拠しています。
同じ前頭4段目には宮城の 秋保温泉(仙台あきうの湯)も登載されており、東北の代表的な湯治場として並び称されていたことがうかがえます。
▶ 江戸時代の諸国温泉番付 全文一覧(マザー記事)
▶ 秋保温泉ガイド(同・前頭4段目「仙台あきうの湯」)
大正ロマンの銀山川温泉街 ─ 1913年大洪水と再建
銀山温泉の最大の魅力とされるのが、銀山川の両岸に並ぶ 3〜4階建ての木造旅館建築群 です。この景観は、自然のまま残されたものではなく、大正初期の災害と再建の物語を経て形成されたものです。
1913年(大正2年)の大洪水と壊滅
1913年(大正2年)、銀山川を襲った大洪水により銀山温泉街はほぼ壊滅したとされます。江戸期の鉱山町・湯治場の景観は失われ、地域は大きな打撃を受けました(出典:銀山温泉観光協会公式・尾花沢市公式)。
大正末〜昭和初期の再建
その後、温泉街は 大正末から昭和初期 にかけて再建が進みました。当時の建築技術と日本の近代建築様式が融合し、銀山川に沿って3〜4階建ての木造旅館が向かい合うように建ち並ぶ独特の景観が形成されたとされます。これが現在の銀山温泉のシンボルとなっています。
ガス灯と夜の景観
夕暮れ以降には温泉街にガス灯が灯り、木造旅館のシルエットと銀山川の流れが幻想的な空間を作り出すとされ、特に冬の雪化粧と組み合わさる夜景は銀山温泉を象徴する景観として全国に知られています。
隈研吾デザインの2作品
大正ロマンの景観に現代建築が調和しているのも銀山温泉の特徴です。世界的建築家 隈研吾 が手がけた2作品が温泉街に存在しています。
- しろがね湯(共同浴場):2001年改築・隈研吾デザイン
- 藤屋(旅館):2006年リノベーション・隈研吾デザイン
1995年 都市景観大賞
銀山温泉は1995年に 都市景観大賞 を受賞しており、行政的にも価値の高い景観として評価されています。
出典:銀山温泉観光協会公式・尾花沢市公式観光情報
NHK朝ドラ『おしん』ロケ地としての銀山温泉
銀山温泉が全国的な知名度を獲得した最大の契機が、1983年(昭和58年)放送開始のNHK連続テレビ小説『おしん』 のロケ地として使われたことです。
『おしん』と銀山温泉
『おしん』は山形県に生まれた女性「おしん」の半生を描いた橋田壽賀子原作のドラマで、平均視聴率52.6%を記録し、日本を代表する朝ドラの一つとして語られる作品です。物語の中で、おしんが奉公に出る場面など銀山温泉周辺で撮影されたシーンがあり、放送以降、銀山温泉は「おしんのふるさと」として全国・海外から多くの観光客が訪れるようになったとされます。
海外人気の高まり
『おしん』はその後、世界各国で放送され、特にアジア・中東地域で高い人気を獲得しました。これにより銀山温泉はインバウンド観光地としての知名度も得て、現在も海外からの観光客が訪れる温泉地として知られています。
撮影場所の現在
銀山温泉のメインストリートと木造旅館街は、当時のドラマの世界観をそのまま残しているとされ、訪れた人がドラマのシーンを思い起こせる景観が今も保たれています。
出典:銀山温泉観光協会公式
延沢銀山233年史と銀山温泉の由来
「銀山温泉」という地名の由来は、温泉そのものの歴史以前に、ここで栄えた 延沢銀山(のべさわぎんざん)の存在にさかのぼります。
1456年 銀山発見伝承
伝承によれば、康正2年(1456年)、儀賀市郎左衛門という人物が現在の銀山温泉の地で銀の鉱脈を発見したとされます。これが延沢銀山の始まりと伝えられています(出典:銀山温泉観光協会公式・尾花沢市公式観光情報)。
江戸期の徳川幕府直轄銀山時代
延沢銀山は江戸時代に入ると 徳川幕府の直轄銀山 として開発が進み、最盛期には数千〜1万人規模の鉱夫が住む鉱山町を形成したと伝えられます。日本の主要銀山として、佐渡金山・石見銀山と並び称される時期もあったとされます。
1689年(元禄2年)の閉山
しかし鉱脈の枯渇により、延沢銀山は 元禄2年(1689年) に閉山されました。1456年の発見から数えると 約233年 にわたる銀山の歴史が幕を閉じたことになります。
温泉地としての発展
銀山閉山後、鉱夫が湯治のために掘っていた湯が温泉地として発展していったとされます。江戸時代後期の温泉番付『諸国温泉功能鑑』に「最上銀山の湯」として登載されたのも、この時期に湯治場としての知名度が確立していたためと考えられます。
明治以降は温泉地としての色合いを強め、大正末〜昭和初期の木造旅館街形成を経て、現在の大正ロマンの温泉郷が形成されました。
出典:銀山温泉観光協会公式「歴史と温泉」/尾花沢市公式観光情報
「延沢銀山遺跡」は現在、国指定史跡として保護されており、銀山温泉から徒歩圏内で訪れることができます。
銀山温泉のアクセス
銀山温泉は東京・関東圏からは 山形新幹線+路線バス での訪問が一般的です。冬季は積雪のため公共交通利用が推奨されます。
電車(東京→山形新幹線→大石田駅)
最も一般的なルートは 東京駅 → 大石田駅(山形新幹線つばさ・約3時間)から 大石田駅 → 銀山温泉(はながさバス・約40分・1,000円)への乗換ルートです。
自家用車
東北自動車道 古川IC から銀山温泉まで一般道で約1時間です。各旅館に駐車場が整備されています。冬季は積雪・路面凍結のため、スタッドレスタイヤ・チェーン装備が推奨されます。
飛行機(山形空港経由)
関西圏・東海圏・北海道からは 山形空港(東根市)経由が便利な選択肢です。山形空港には 羽田・伊丹・名古屋(小牧)・札幌(新千歳) からの直行便が就航しているとされます。
山形空港から銀山温泉へは、おいしい山形空港観光バスが直結しているとされ、所要約60分・片道1,500円・1日2往復・予約不要で運行されています(経由:山形空港→大石田駅→尾花沢市役所前→銀山温泉)。
2026年マイカー規制(最新情報)
銀山温泉では オーバーツーリズム対策・温泉街の景観保護 を目的としたマイカー規制が段階的に実施されているとされます。具体的な実施期間・対象範囲・代替駐車場・シャトルバスの運行状況は時期により変動するため、訪問前に 尾花沢市公式観光情報および銀山温泉観光協会公式 でご確認ください。
| 移動手段 | 所要時間 | 料金目安 |
|---|---|---|
| 東京→大石田(山形新幹線) | 約3時間 | 約12,000円 |
| 仙台→大石田(在来線・乗換あり) | 約2時間 | 約2,000円 |
| 古川IC→銀山温泉(自家用車) | 約1時間 | — |
| 大石田駅→銀山温泉(はながさバス) | 約40分 | 1,000円 |
| 山形空港→銀山温泉(おいしい山形空港観光バス・1日2往復・予約不要) | 約60分 | 1,500円 |
白銀の滝・延沢銀山遺跡
先ほど延沢銀山233年の歴史を振り返りましたが、銀山温泉から徒歩圏内には、その歴史を今に伝える名所が複数残されています。
白銀の滝
銀山温泉の最奥に位置する 白銀の滝(しろがねのたき)は、落差約22mの直瀑です。銀山川の上流に位置し、温泉街から徒歩約15〜20分でアクセスできるとされます。冬季には部分的に氷瀑となる時期もあるとされ、季節を問わず銀山温泉の自然景観を象徴するスポットとして案内されています。
延沢銀山遺跡
温泉街から散策路を進むと 延沢銀山遺跡 に到達します。延沢銀山遺跡は 国指定史跡 として保護されており、江戸期の銀採掘の痕跡を残す坑道や鉱山関連施設の遺構が点在しています。
代表的な見どころは 大泊抗(おおとまりこう)と呼ばれる坑道で、内部の一部は遊歩道として整備され、見学が可能とされています。坑道内は夏でも涼しい空気が流れる場所として案内されており、江戸期の銀山労働の痕跡をうかがえるスポットとして知られています。
銀坑洞遊歩道
延沢銀山遺跡を巡る 銀坑洞遊歩道 は、銀山温泉街から白銀の滝、延沢銀山遺跡を結ぶ自然散策路で、所要時間は片道約30〜40分とされます。詳細は次の「散策コース3本」で紹介します。
出典:尾花沢市公式観光情報・銀山温泉観光協会公式
共同浴場と足湯(しろがね湯・かじか湯・和楽足湯)
銀山温泉には宿泊しなくても利用できる 共同浴場2軒と無料の足湯 が整備されており、日帰り散策の合間に手軽に温泉文化を体験できる構成となっています。
しろがね湯(共同浴場)
しろがね湯 は銀山温泉のメインストリートに位置する共同浴場で、入浴料は500円とされます。建築は 隈研吾デザイン(2001年改築)で、伝統的な銀山温泉の景観に現代建築のエッセンスが調和した独特の意匠が特徴です。
かじか湯(共同浴場)
かじか湯 はもうひとつの共同浴場で、入浴料は300円とされます。地元住民にも親しまれているとされ、しろがね湯と合わせて銀山温泉の共同浴場文化を支える存在として案内されています。
和楽足湯(無料)
銀山温泉中心部には 和楽足湯(わらくあしゆ)と呼ばれる無料の足湯施設があります。タオルがあれば手軽に銀山温泉の湯を体感でき、散策の合間や写真撮影の休憩スポットとして利用できるとされます。
最新の営業時間・受付条件は、銀山温泉観光協会公式および各施設公式でご確認ください。
散策コース3本
銀山温泉観光協会では、温泉街周辺を巡る 3本の散策コース を案内しています。所要時間と距離が異なるため、滞在時間に合わせて選べる構成となっています。
| コース名 | 距離 | 主な見どころ |
|---|---|---|
| ゆったりコース | 約1.9km | 温泉街→白銀の滝→延沢銀山遺跡入口の往復・初心者向け |
| 銀坑洞コース | 約1.4km | 延沢銀山遺跡(大泊抗)の坑道見学を含む歴史散策 |
| 滝見コース | 約0.8km | 白銀の滝までの最短ルート・短時間で滝を訪れたい方向け |
冬季は積雪・凍結のため一部コースが通行止めとなる場合があるとされます。最新のコース状況は、銀山温泉観光協会公式または尾花沢市観光物産協会公式でご確認ください。
銀山温泉の泉質詳細
銀山温泉の泉質は ナトリウム-塩化物・硫酸塩温泉(含食塩硫黄泉)が中心で、源泉温度は約55〜65℃とされます。塩分と硫黄成分を含む湯のため、保温効果が高いとされ、特に冬の雪見温泉文化を支える特徴のひとつとして紹介されています。
国民保養温泉地(1968年指定)
銀山温泉は 1968年(昭和43年)11月19日に環境省(当時:厚生省)から国民保養温泉地に指定 されたとされます。国民保養温泉地は、温泉法に基づき泉質・湯量・宿泊施設・自然環境などの基準を満たした温泉地に与えられる認定で、銀山温泉は東北の代表的な保養温泉地として位置づけられています(最新情報は環境省公式リストでご確認ください)。
適応症(一般的記載)
| 一般的適応症 | 神経痛・筋肉痛・関節痛・冷え症・疲労回復・健康増進 など |
|---|---|
※温泉の効能は個人差があり、医学的な治療効果を断定するものではありません。詳しい泉質・適応症は 日本温泉協会公式 および各旅館の温泉分析書でご確認ください。
季節の見どころ
銀山温泉は四季折々の景観が楽しめる温泉地ですが、最大の魅力は 冬の雪見温泉とガス灯の夜景 とされています。
| 季節 | 期間 | 見どころ |
|---|---|---|
| 春 | 4〜5月 | 桜・新緑の銀山川渓谷 |
| 夏 | 6〜8月 | 渓谷散策・避暑・延沢銀山遺跡見学 |
| 秋 | 10月下旬〜11月上旬 | 紅葉(銀山川沿い・白銀の滝周辺) |
| 冬 | 12〜2月 | 雪見温泉・ガス灯の夜景(最大の魅力期) |
冬季は積雪のため公共交通利用が推奨されます。雪化粧した木造旅館街とガス灯の組み合わせは銀山温泉を象徴する景観として知られ、年間を通じて最も観光客が集中する時期のひとつです。宿泊する場合は早めの予約が安心です。
銀山温泉のグルメ・お土産
銀山温泉および尾花沢市周辺は、ブランド和牛・きのこ・地酒など、東北の山形ならではの特産品が揃うエリアです。
- 尾花沢牛(おばなざわぎゅう):山形県内有数のブランド和牛として知られ、銀山温泉の旅館でも会席料理に取り入れられているとされます
- しいたけ(はくり茸):尾花沢市の山間部で栽培される肉厚しいたけ
- そば:銀山温泉周辺ではそば処が点在し、瀧見館でも「滝と蕎麦」を看板に掲げているとされます
- 地酒:山形県は日本有数の日本酒生産地として知られ、尾花沢周辺の蔵元の酒も提供されているとされます
- 温泉まんじゅう・銀山温泉オリジナル土産:温泉街の土産物店で扱われています
詳しい取扱店情報は尾花沢市公式観光情報および銀山温泉観光協会公式でご確認ください。
銀山温泉の日帰り温泉ガイド
銀山温泉では、宿泊せずに温泉を楽しめる選択肢として、旅館の 日帰り入浴プラン および 共同浴場・足湯 が用意されています。
旅館の日帰り入浴プラン
銀山温泉旅館組合加盟の主要旅館の多くで日帰り入浴を受け付けているとされます。料金・時間・受付条件は施設ごとに異なるため、各旅館の公式サイトで最新情報をご確認ください。
- 能登屋旅館:国登録有形文化財の建物で温泉を楽しめる(日帰り入浴の受付状況は公式ご確認)
- 古勢起屋本館・別館:老舗旅館での日帰り入浴
- 銀山荘:大型旅館の日帰り入浴
- 瀧見館:白銀の滝を望む宿での日帰り入浴
- その他、銀山温泉旅館組合加盟の各旅館
共同浴場・足湯
- しろがね湯:500円・隈研吾デザイン2001年改築
- かじか湯:300円
- 和楽足湯:無料
最新の営業時間・受付条件は、銀山温泉観光協会公式および各施設公式でご確認ください。
銀山温泉のおすすめ宿 ─ 瀧見館訪問記+代表4軒の客観紹介
銀山温泉には旅館組合加盟の13軒が銀山川沿いに並んでいます。本セクションでは、がやが宿泊した瀧見館を含め、代表的な宿を客観的にご紹介します。
瀧見館 ─ がやが宿泊した宿
瀧見館(たきみかん)は、銀山温泉の最奥、白銀の滝を望むことができる立地で知られる宿とされています。「滝と蕎麦」を二大看板に掲げる宿として案内されており、館内から白銀の滝を眺めながら温泉と食事を楽しめる構成となっています。
がやが銀山温泉に訪問した際にはこの瀧見館に宿泊しました。詳細な滞在レポートは将来別記事で取り上げる予定です。本記事では銀山温泉全体の紹介に焦点を絞り、瀧見館についても公式情報に基づく客観紹介にとどめています。
能登屋旅館 ─ 国登録有形文化財
能登屋旅館 は1921年(大正10年)建築の3階建て木造建築で、1997年に国登録有形文化財に指定されています(登録番号137391)。寛文7年(1667年)に能登から銀山採掘で来山した木戸佐左エ門を起源とする旅館とされ、銀山温泉の歴史を象徴する宿として知られています。塔屋を頂く独特の外観は、銀山温泉の写真でも頻繁に登場するシンボルです(出典:文化遺産オンライン・新井旅館公式)。
古勢起屋本館・別館
古勢起屋本館・別館 は銀山温泉の中心部に位置する老舗旅館です。本館・別館の2館体制で、伝統的な木造旅館の趣を残す宿として案内されています。
藤屋 ─ 隈研吾デザイン(2006年リノベ)
藤屋 は世界的建築家 隈研吾が手がけた2006年リノベーションの旅館です。伝統的な銀山温泉の景観と現代建築のエッセンスが調和した独特の意匠で、デザインホテル好きの宿泊客に親しまれている宿として知られています。
銀山荘 ─ 大型旅館(40室規模)
銀山荘 は銀山温泉旅館組合加盟旅館の中で最大規模とされる大型旅館で、約40室を擁する構成です。家族旅行・グループ旅行に対応した設備とされています。
その他の代表的な宿
銀山温泉旅館組合加盟13軒のうち、上記5軒以外の8軒は以下のとおりです(順不同・客観紹介)。
- 松本/昭和館/永澤平八/古山閣/いとうや/やなだ屋/クラノバ
各旅館の最新の客室・料理・料金プランは、楽天トラベル等の予約サイトおよび各旅館公式サイトでご確認ください。
山形・東北の温泉ペア/よくある質問/まとめ
山形・東北エリアの温泉地と巡り方
銀山温泉は山形県北部の尾花沢市に位置し、山形・東北エリアの他温泉地と組み合わせて巡るプランも人気とされています。江戸時代の温泉番付『諸国温泉功能鑑』にも、銀山温泉と同じ前頭4段目に 秋保温泉(仙台あきうの湯・宮城県)が登載されており、東北を代表する湯治場として並び称されていました。
| 温泉地 | 所在地 | 江戸番付の位置 | 銀山からの距離 |
|---|---|---|---|
| 銀山温泉 | 山形県尾花沢市 | 東-前頭4段目「最上銀山の湯」 | — |
| 秋保温泉 | 宮城県仙台市太白区 | 東-前頭4段目「仙台あきうの湯」 | 車で約2時間 |
| 鳴子温泉 | 宮城県大崎市 | 奥州三名湯のひとつ | 車で約1時間 |
東北周遊2泊3日プランでは、銀山温泉と鳴子温泉、銀山温泉と秋保温泉の組み合わせなどが定番とされています。
よくある質問(FAQ)
Q1. 銀山温泉の読み方は?
A. 「ぎんざんおんせん」と読みます。
Q2. 東京からの所要時間と運賃は?
A. 山形新幹線つばさで約3時間(東京→大石田)、その後はながさバスで約40分・1,000円が目安です(2026年5月時点)。
Q3. 銀山温泉は予約が取れないと聞きますが、本当ですか?
A. 銀山温泉旅館組合加盟は13軒・小規模旅館中心の構成のため、土日祝・冬季の繁忙期は予約が取りにくい状況とされます。半年前からの予約検討、または平日・閑散期の予約が取りやすいとされています。最新の予約状況は楽天トラベル等の予約サイトおよび各旅館公式でご確認ください。
Q4. 銀山温泉に行ってがっかりしたという声を見ますが?
A. 期待値とのギャップに関する声があるとされます。銀山温泉のシンボル景観である ガス灯と木造旅館街の夜景 は夕方〜夜の時間帯に見られるもので、日中のみの訪問では本来の魅力が伝わりにくいとされます。宿泊して夕方〜夜の時間帯を含めた滞在が推奨されます。
Q5. 銀山温泉は『千と千尋の神隠し』のモデルですか?
A. インターネット上では銀山温泉が『千と千尋の神隠し』の油屋のモデルとする声もありますが、スタジオジブリ公式は特定モデルの存在を否定しています。諸説あるとして取り上げられることはあるものの、公式見解としてはモデルとなった特定の温泉地はないとされます。
Q6. 日帰り入浴できますか?
A. 銀山温泉旅館組合加盟の多くの旅館で日帰り入浴を受け付けています。共同浴場の「しろがね湯」(500円)「かじか湯」(300円)、無料の「和楽足湯」も利用可能です。料金・時間は各施設公式でご確認ください。
Q7. 江戸時代の温泉番付では?
A. 『諸国温泉功能鑑』では 東・前頭4段目「最上銀山の湯」 として登載されています。同じ前頭4段目には宮城の秋保温泉(仙台あきうの湯)も並んでいます。
まとめ
銀山温泉は、江戸番付前頭4段目「最上銀山の湯」 ・大正ロマンの銀山川温泉街 ・NHK朝ドラ『おしん』ロケ地 ・延沢銀山233年史 という4つの歴史軸が重なる、山形県を代表する温泉地です。東京から山形新幹線で約3時間というアクセスでありながら、日本でも稀有な大正ロマンの景観を体験できる希少な場所として、年間を通じて多くの観光客に親しまれています。
関連ページ
※本記事の情報は2026年5月時点のものです。料金・運行情報・営業時間は各公式情報を直接ご確認ください。

