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万葉集にも詠まれた約1,300年の歴史を持つ湯河原温泉。江戸時代の温泉番付『諸国温泉効能鑑』では東の前頭一段目「豆州湯河原の湯」として名を連ね、明治以降は夏目漱石・島崎藤村・国木田独歩ら多くの文豪が逗留した「東京の奥座敷」として知られます。箱根や熱海ほどの賑わいはなく、源泉109本(2008年時点)を擁する湯量豊富な静かな湯治場として、今も多くの旅人に愛され続けています。
このページでは、温泉地としての湯河原温泉そのものを、歴史・泉質・観光スポット・グルメ・文豪エピソードまで網羅的にご紹介します。個別のホテル・旅館の宿泊体験は別記事でまとめています。
湯河原温泉の泉質と湯の特徴
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 泉質 | ナトリウム・カルシウム ― 塩化物・硫酸塩温泉(弱アルカリ性高温泉) |
| 源泉数 | 109本(2008年度時点・湯河原町公式調査) |
| 泉温 | 平均71.1℃/最高80℃以上 |
| 適応症(一般的禁忌等) | 公式情報をご確認ください |
弱アルカリ性で肌当たりがやわらかく、塩化物泉特有の保温効果と、硫酸塩泉の石膏成分による効能が複合した湯質です。具体的な効能・適応症については 湯河原町観光協会公式サイト の最新情報をご確認ください。
注意:温泉の効能は個人差があり、医師の診断を代替するものではありません。持病をお持ちの方は事前に医療機関へご相談ください。
江戸時代温泉番付『諸国温泉効能鑑』東-前頭一段目
江戸時代後期に出版された温泉番付『諸国温泉効能鑑』において、湯河原温泉は 東方・前頭一段目「豆州湯河原の湯」 として記載されています。当時の温泉番付は、湯治の効能や名声を相撲の番付に見立てて格付けした人気の出版物で、多くの庶民が湯治先選びの参考にしていました。
豆州(伊豆国)湯河原は、古くから関東圏の湯治場として認知されていたことがこの番付からも読み取れます。
がやのメモ:江戸時代の温泉番付めぐりは、当ブログ「温泉番付」シリーズのテーマです。番付に登場する温泉地を順に訪ね、その土地ごとの歴史と魅力をレポートしていきます。
湯河原温泉の歴史と開湯伝説
万葉集に詠まれた東日本最古級の古湯
湯河原温泉は 万葉集(巻十四・東歌) に「足柄の土肥(どひ)の河内に出づる湯の世にもたのらに子ろが言はなくに」と詠まれており、奈良時代以前から知られる東日本でも古くから知られる温泉のひとつです。約1,300年の歴史を誇り、万葉集に詠まれた数少ない温泉地のひとつとして知られます。
源頼朝ゆかりの地
平安時代末期、石橋山の戦いに敗れた 源頼朝 が湯河原に逃れ、地元の豪族・土肥実平の助けを得て再起を期したと伝えられています。湯河原町内には頼朝ゆかりの 城願寺(土肥実平の菩提寺)や、毎年4月には「頼朝武者行列」が催されるなど、頼朝伝承が深く根付いています。
「狸の湯」開湯伝説
湯河原には 狸が傷を癒すために入っていた湯 を村人が発見し温泉として開いた、という開湯伝説も伝わっています。湯河原名物「担々焼きそば」のキャラクター「たぬきさん」もこの伝説に由来しています。
戦時療養所として
明治期から大正・昭和初期にかけて、湯河原温泉は 日清・日露戦争の傷病兵療養所 として指定された歴史を持ちます。傷の治癒に役立つ湯として「傷の湯」と呼ばれ、戦時下では多くの兵士が療養に訪れました(出典:湯河原町観光協会公式サイト)。
湯河原温泉のアクセス
電車
- JR東海道線:東京駅から 湯河原駅まで約90分(特急踊り子号利用で約75分)
- 湯河原駅から温泉街までは 路線バス約10〜15分(湯河原駅から「不動滝」「奥湯河原」方面)
高速バス
- 新宿バスタ・東京駅などから湯河原温泉行きの高速バスあり(運行状況は最新情報を確認)
自家用車
- 西湘バイパス「石橋IC」または 小田原厚木道路経由 → 国道135号
- 東京方面から約2時間
万葉公園|湯河原観光の中心
万葉公園は湯河原温泉街の中心に位置する、千歳川沿いの渓流公園です。万葉集に詠まれた湯河原の湯を象徴する公園として整備され、無料の足湯、万葉の小径、文学碑群が点在します。
万葉公園の主な見どころ
- 万葉の小径:万葉集にちなむ植物が植えられた遊歩道
- 足湯(無料・利用時間は公式情報をご確認ください)
- 文学碑:湯河原ゆかりの文豪の複数の文学碑が点在
2025-2026年情報:公園内の「湯河原惣湯テラス」は2025年10月14日より工事のため一時休業中。再開時期は公式サイトでご確認ください。
不動滝|湯河原を象徴する自然スポット
湯河原温泉から路線バス約15分の場所にある 不動滝 は、落差約15mの自然豊かな滝です。滝のそばには茶屋もあり、修験者の修行場としても知られた湯河原を象徴する自然スポットです。
不動滝へのアクセス
- 湯河原駅から「不動滝」行きの路線バスで約15分
- 駐車場あり(数台分・繁忙期は満車になることも)
- 入場無料
森の中の遊歩道を抜けると、岩肌を伝って落ちる清流が現れる隠れスポット。マイナスイオンを浴びながら、湯河原の自然を肌で感じられます。
湯河原日帰り温泉ガイド
宿泊しなくても湯河原温泉を楽しめる日帰り入浴施設が複数あります。万葉公園周辺に集まっており、観光ついでに気軽に立ち寄れるのも湯河原の魅力です。
こごめの湯(湯河原町営公衆浴場)
湯河原温泉の湯質を最も身近に体験できる、町営の正統派公衆浴場。男女別の露天風呂・大浴場を備え、無料休憩室や食堂からは温泉場の町並みを望めます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 営業時間 | 9:00〜21:00(最終入場20:30) |
| 定休日 | 毎週月曜 |
| 料金 | 9-19時:大人1,100円/小人600円 19-21時:大人600円/小人400円(夜間割引) |
| 住所 | 神奈川県足柄下郡湯河原町宮上562-6 |
| アクセス | JR湯河原駅からバス約10分(「公園入口」下車徒歩3分) |
| 駐車場 | 有料(1時間100円) |
地元町民にも親しまれる肩肘張らない雰囲気で、観光客と地元客が一緒に湯を楽しむ風情があります(出典:こごめの湯公式サイト)。
独歩の湯(万葉公園内・足湯施設)
万葉公園内にある9つの足湯が並ぶユニークな施設。それぞれの泉に「脾骨(ひこつ)の泉」「刊目(かんもく)の泉」など効能にちなんだ名前がついており、足のツボ刺激も兼ねた湯巡りが楽しめます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 営業時間 | 3-10月:10:00〜18:00/11-2月:10:00〜17:00 |
| 定休日 | 毎月最終木曜(祝日の場合は前日) |
| 料金 | 大人(15才以上)300円/小・中学生200円 |
| 住所 | 湯河原町宮上704(万葉公園内) |
万葉公園の文学碑めぐりや散策の合間に立ち寄れる、湯河原ならではの体験スポットです。
湯河原惣湯テラス(工事休業中)
万葉公園内の温泉複合施設「湯河原惣湯 Books & Retreat」は、2025年10月14日より工事のため一時休業中です(2026年5月時点)。再開時期は湯河原温泉公式観光サイトでご確認ください。
旅館の日帰り入浴プラン
湯河原温泉には、宿泊せず日帰り入浴を受け付けている旅館が複数あります。料金・受付時間・予約要否は宿ごとに異なり、繁忙期(梅の宴・やっさ祭り・紅葉時期)は混雑するため早めの問い合わせがおすすめです。
万葉の湯(町田・秦野・沼津)
湯河原まで行けない方向けに、湯河原温泉の源泉を運湯した日帰り温泉施設「万葉の湯」が東京(町田)・神奈川(秦野)・静岡(沼津)にあります。万葉倶楽部グループが運営し、24時間営業・一般料金1,100円〜。関東の都市部で湯河原の湯を楽しめます(出典:万葉倶楽部公式)。
日帰りで湯河原温泉を楽しむポイント
- タオル・バスタオルは施設により有料レンタル or 持参。事前確認推奨
- シャンプー・リンス・ボディソープは大半の施設で備え付け
- 繁忙期は混雑するため、午前中の早い時間帯がおすすめ
- 入れ墨・タトゥーがある方は事前に各施設に利用可否を確認
- 独歩の湯+こごめの湯のはしごで、足湯と本格入浴の両方を体験できる
その他の観光スポット
五所神社
樹齢850年と伝わる御神木のクスノキを擁する湯河原の総鎮守。
城願寺
源頼朝を支えた土肥実平の菩提寺。境内には国指定天然記念物の「ビャクシン」(樹齢約900年) がそびえ立ちます。
幕山公園・梅林
約4,000本の紅白梅が植えられた梅林。毎年2月〜3月の 「梅の宴」 期間中は多くの花見客で賑わいます。
池峯もみじの郷
イロハモミジ約540本が植えられた紅葉スポット。11月中旬〜12月上旬が見頃です。
季節の見どころとイベント
| 季節 | 主なイベント・見どころ |
|---|---|
| 早春(2-3月) | 幕山公園の 梅の宴(約4,000本の紅白梅) |
| 春(4月) | 頼朝武者行列(毎年4月) |
| 初夏(6月) | ゲンジボタル鑑賞(千歳川流域) |
| 夏(8月) | やっさ祭り(8/2-3、花火約2,200発※2024年実績) |
| 秋(11月) | 紅葉(池峯もみじの郷・万葉公園周辺) |
| 通年 | 文学碑めぐり・足湯・不動滝散策 |
湯河原のグルメ
湯河原担々焼きそば
湯河原温泉商工会が2008年に開発したご当地グルメ。担々麺と焼きそばを掛け合わせた一品で、店舗ごとに「柑橘系(湯河原産みかん使用)」「温泉玉子系」など個性ある2系統のレシピが楽しめます。商工会加盟店マップは公式サイトをご参照ください。
真鶴港の海鮮
湯河原から車で約15分の 真鶴港 で揚がる新鮮な海の幸。湯河原の食事処でも真鶴海鮮を提供する店が多数あります。
老舗和菓子
湯河原温泉街には老舗の和菓子店が点在しており、温泉まんじゅう・ようかん等の手土産も人気です。
文豪が愛した湯河原
湯河原温泉は明治以降、多くの文豪が逗留・執筆の場として愛した「文豪の街」として知られます。
主な文豪と湯河原
- 夏目漱石:旧天野屋旅館に逗留。絶筆『明暗』の舞台のひとつとされる(1916年)
- 島崎藤村:伊藤屋旅館に約15年間にわたり逗留
- 国木田独歩:療養のため湯河原に滞在
- 芥川龍之介・与謝野晶子:複数回の来訪記録
- 谷崎潤一郎・山本有三:来訪記録あり(※作品本文の引用は著作権の関係で控えています)
文学碑めぐり
万葉公園内には湯河原ゆかりの文豪の文学碑が複数点在。湯河原町観光協会の文学碑マップに沿って巡るウォーキングコースもおすすめです。
がやの訪問予定
湯河原温泉は「江戸時代温泉番付めぐり」シリーズの訪問予定地のひとつです。実際に訪問した際には、本ページに がやの実訪問レポート(写真・体験談)を追記する予定です。
番付シリーズの他の温泉地:江戸時代の温泉番付一覧(マザーページ)
よくある質問(FAQ)
Q1. 湯河原温泉は日帰りで楽しめますか?
はい、万葉の湯・各旅館の日帰りプラン・万葉公園の無料足湯など、宿泊なしで楽しめる施設が多数あります。
Q2. 東京から湯河原温泉までどのくらいかかりますか?
JR東海道線で東京駅から湯河原駅まで約90分、特急踊り子号利用で約75分です。
Q3. ベストシーズンはいつですか?
通年楽しめますが、2-3月の梅の宴、11月の紅葉、8月のやっさ祭りが特に賑わいます。
Q4. 湯河原温泉の効能は?
ナトリウム・カルシウム塩化物・硫酸塩温泉で、弱アルカリ性高温泉です。具体的な効能は湯河原町観光協会公式サイトをご確認ください。
Q5. 不動滝へのアクセスは?
湯河原駅から「不動滝」行き路線バスで約15分。マイカーは数台分の駐車場あり。
Q6. 文豪ゆかりの場所を巡るには?
万葉公園内の文学碑群が出発点。湯河原町観光協会の文学碑マップを持参すると効率的に巡れます。
Q7. 湯河原と箱根・熱海はどう違う?
湯河原は 「東京の奥座敷・静かな湯治場」 として知られ、箱根・熱海ほどの賑わいはなく、源泉数も豊富で湯治目的の長期滞在客が多い穏やかな温泉地です。
まとめ|湯河原温泉の魅力
- 約1,300年の歴史と万葉集に詠まれた由緒
- 江戸時代温泉番付「東-前頭一段目」の名湯
- 109本の源泉(2008年)と弱アルカリ性高温泉
- 文豪が愛した「東京の奥座敷」の静謐
- 万葉公園・不動滝・五所神社・城願寺など豊富な観光スポット
- 担々焼きそば・真鶴海鮮・老舗和菓子のご当地グルメ
- 梅の宴・やっさ祭り・紅葉と四季折々のイベント
箱根・熱海に隠れがちな湯河原は、ゆっくり湯治を楽しみたい大人の旅先 として、ぜひ一度訪れていただきたい温泉地です。
著者プロフィール
がや:江戸時代の温泉番付に登場する温泉地を実際に訪ね、それぞれの土地の歴史と魅力をレポートしている個人ブロガー。「番付めぐり」シリーズで道後温泉・肥後阿蘇など多数の温泉地を訪問。湯河原温泉は今後の訪問予定地。
関連ページ
- 江戸時代の温泉番付一覧(湯河原を含む全約90温泉地のマザーページ)
- 道後温泉の場所(西-小結 予州どふごの湯)
- 肥後の阿蘇の湯の場所(西-前頭一段目)
※本記事の情報は2026年5月時点のものです。最新の営業時間・料金・イベント情報は各公式サイトでご確認ください。

