秋田・矢立温泉郷ガイド|津軽矢立の湯・3つの泉質と大館ぐるみ温泉郷

鉄分で赤く濁った「赤湯」に身を沈め、湯けむりの向こうに天然秋田杉の深い森を望む ── 秋田と青森の県境、標高258mの矢立峠の懐に、そんな一日が待っています。ここ矢立温泉郷では、赤湯だけでなく、すきとおった塩化物泉、硫黄が香る白濁湯と、性格のまるで違う3タイプの湯をひとつの温泉郷で湯巡りできます。1軒の宿で完結しない、峠ぜんたいが湯どころという贅沢さが、ここの何よりの魅力です。

しかもこの湯は、ただの秘湯ではありません。江戸時代の温泉番付『諸国温泉鑑』に「津軽矢立の湯」前頭3段目として名を連ねた、由緒ある名湯です。弘前藩と秋田藩の藩境という土地柄から番付では「津軽」を冠しましたが、現在の住所は秋田県大館市長走。2017年には大館ぐるみ温泉郷として環境省の国民保養温泉地にも指定されました。現役で楽しめるのは「大館矢立ハイツ」「日景温泉」の2軒。秋は燃えるような峠の紅葉、冬は深い雪景色 ── 都会の喧騒から2時間少々で、これだけ濃い湯と歴史に出会える場所は、そう多くありません。

この記事では、大館市公式・日本温泉協会・大館矢立ハイツ公式・日景温泉公式などの一次情報をもとに、江戸番付での格付けから3タイプの泉質、秋田県側からのアクセスや四季の見どころまで、矢立温泉郷の魅力と訪ね方をまとめました。

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秋田・矢立温泉郷ガイド|江戸番付『諸国温泉鑑』津軽矢立の湯と3タイプの湯

執筆:がや

温泉番付に登載された全国の名湯を、一次史料と公式情報を突き合わせて紹介する温泉ライター。江戸期『諸国温泉鑑』に登載された名湯を中心に、開湯伝説・泉質・宿泊事情を実地と公式情報で検証して執筆中(矢立温泉郷は秋田・青森県境の矢立峠麓の湯として、公式情報・一次史料を多角的に交差検証)。本記事はマザー記事「温泉番付(江戸時代)を今の温泉名にして地図に表記!」から派生した秋田県の温泉地紹介記事で、鎌先温泉ガイドに続く東北地方の番付登載湯としてまとめました。

📌 この記事で分かること

  • 江戸番付『諸国温泉鑑』「津軽矢立の湯」の格付けと、津軽⇄大館の呼称の真相
  • 赤湯・透明湯・白濁硫黄泉── 3タイプの湯を1温泉郷で湯巡りできる希少さ
  • 1892年開湯から2017年国民保養温泉地指定までの歴史と、藩境・矢立峠の物語
  • 現役2軒(大館矢立ハイツ・日景温泉)の特徴・連絡先と予約のコツ
  • 秋田県側から見たアクセス(大館駅・碇ヶ関IC)と四季の見どころ

📑 目次

  1. 矢立温泉の基本情報|大館ぐるみ温泉郷の藩境湯・現役2軒構成
  2. アクセス・施設情報|大館駅・碇ヶ関ICからの行き方
  3. 旅程モデルと周辺観光|1泊2日・2泊3日プラン
  4. 四季の楽しみ方|矢立峠の紅葉と冬期注意点
  5. 泉質と効能|3タイプの湯を1温泉郷で楽しむ
  6. 宿泊施設一覧|現役2軒の連絡先・特徴
  7. 矢立温泉郷の歴史と文化|江戸番付・開湯・古典紀行
  8. 大館ぐるみ温泉郷と国民保養温泉地指定(2017年)
  9. 旧奥羽本線・矢立トンネルと廃線遺構
  10. 周辺観光|矢立峠・道の駅やたて峠・大館市内
  11. 大館市のグルメ・名物|きりたんぽ・大館曲げわっぱ・秋田犬
  12. 矢立温泉のよくある質問(FAQ・10問)
  13. まとめ|矢立温泉郷を訪れるべき理由

矢立温泉の基本情報|大館ぐるみ温泉郷の藩境湯・現役2軒構成

矢立温泉郷の現役施設・大館矢立ハイツの外観
矢立温泉郷の現役施設・大館矢立ハイツ(Wikimedia Commons)

矢立温泉郷は、秋田県大館市長走(ながはしり)に位置し、青森県平川市との県境にあたる矢立峠(標高258m)直下に開ける温泉郷です。独立した旅館組合は存在せず、大館市公式・大館市観光協会が情報を集約する小規模温泉地で、現役で営業する宿泊・日帰り入浴施設は「大館矢立ハイツ」と「日景温泉」の2軒を中心に構成されています。

項目 内容
所在地 秋田県大館市長走
温泉郷 大館ぐるみ温泉郷の一部(大滝・雪沢・矢立・たしろ・大葛・市街地温泉区域)
県境立地 青森県平川市との県境・矢立峠直下
国民保養温泉地指定 2017年(平成29年)5月15日 環境省指定
現役施設 大館矢立ハイツ・日景温泉の2軒(矢立温泉本体「赤湯」の現営業状況は不確実)
業態多様性 公共系日帰り入浴併設施設(矢立ハイツ)・歴史宿泊旅館(日景温泉)の組み合わせ
旅館組合 独立組合なし/大館市公式・大館市観光協会が情報集約
江戸期番付 『諸国温泉鑑』登載 ── 「津軽矢立の湯」前頭3段目
泉質構成 赤湯(鉄泉)・透明湯(塩化物泉)・白濁湯(含硫黄塩化物泉)の3タイプ
道の駅併設 道の駅やたて峠(大館矢立ハイツに併設)

矢立温泉郷は、「観光地化された大型温泉街」ではなく「藩境の山あいに点在する湯治・宿場系統の温泉地」として位置づけられます。派手な歓楽施設や大規模ホテル群はなく天然秋田杉の美林に抱かれた矢立峠の山懐で、3タイプの異なる湯を巡りたい旅人に向く温泉地です。江戸期番付『諸国温泉鑑』に「津軽矢立の湯」として登載された呼称は、当時の温泉湧出地が藩境に位置し、弘前藩(津軽氏)側からの呼称が定着したものと考えられます。現代の行政区画では秋田県大館市側に所在しますが、江戸期の呼称を尊重して「津軽矢立」と「秋田県大館」の両義を冒頭で必ず明示するのが本記事の方針です。

アクセス・施設情報|大館駅・碇ヶ関ICからの行き方

項目 内容
所在地 秋田県大館市長走(矢立温泉郷)
代表施設住所 大館市長走字陣場311(大館矢立ハイツ・道の駅やたて峠)
最寄駅(鉄道) JR奥羽本線「陣場駅」(タクシー約10分・徒歩約40分)
広域玄関駅 JR奥羽本線・花輪線「大館駅」(車で約25〜30分・秋北バス約30分)
最寄IC 東北自動車道「碇ヶ関IC」(国道7号南下・約10km・約20分)
最寄空港 大館能代空港(車で約60分)
東京からの所要 東北・秋田新幹線「盛岡」乗継→花輪線「大館」(約5時間)/羽田→大館能代空港→車(約3時間)
駐車場 大館矢立ハイツ・日景温泉ともに完備
送迎 各宿に直接問合せ(要事前予約)

アクセス経路図(4ハブ・主要拠点別)

出発地ハブ ルート 所要時間
JR大館駅 秋北バス「矢立ハイツ行」→「矢立温泉前」下車/タクシー約25-30分 バス約30分
JR陣場駅 タクシー約10分/徒歩約40分(北へ約2.5km) 10〜40分
JR津軽湯の沢駅(青森県側) 徒歩約30分(道の駅やたて峠まで約2.4km) 約30分
東北自動車道 碇ヶ関IC 国道7号南下・約10km 約20分

矢立温泉郷 アクセス経路図(盛岡駅・秋田駅・大館能代空港・青森駅の4ハブ)矢立温泉郷 アクセス経路図(4起点ハブ→大館駅→矢立温泉郷・完全水平接続)盛岡駅秋田駅大館能代空港青森駅🚄 東北新幹線+花輪線・奥羽本線約2時間🚆 特急つがる(奥羽本線)約1時間50分🚌 連絡バス+秋北バス約40〜50分🚆 JR奥羽本線(特急つがる)約1時間20分🚌 秋北バス/🚖 タクシー約20〜30分合計:盛岡→約2時間20〜30分/秋田→約2時間10〜20分/青森→約1時間40〜50分大館能代空港→約40〜50分(連絡バス+秋北バス)/碇ヶ関IC→国道7号南下 約10km・約20分※冬期は積雪・路面凍結に注意。矢立峠区間は除雪入るが冬タイヤ・スタッドレス必須

大館市街地から国道7号を北上し、矢立峠を越える手前に矢立温泉郷が広がります。公共交通利用なら大館駅起点が現実的ですが、本数は限られるため秋北バスの時刻表確認が必須です。車利用が最も柔軟で、東北自動車道碇ヶ関ICから国道7号を南下すれば約20分でアクセスできます。津軽湯の沢駅から徒歩30分圏という立地は、温泉地としては珍しい鉄道近接性を示しています。

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江戸番付『諸国温泉鑑』登載「津軽矢立の湯」。3タイプの湯を巡る矢立温泉郷の宿の空室・料金を、複数サイトで横比較できます。

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旅程モデルと周辺観光|1泊2日・2泊3日プラン

矢立峠の道の駅やたて峠の外観
周辺観光の拠点・道の駅やたて峠(Wikimedia Commons)

1泊2日モデルプラン(首都圏発・車利用)

日次 時間帯 プラン
1日目 午前 東京→新幹線「はやぶさ」で盛岡→花輪線で大館(移動約5時間)
大館駅前で「きりたんぽ」昼食、秋田犬の里で秋田犬と対面
午後 レンタカーで国道7号北上→矢立峠歴史の道散策・道の駅やたて峠立ち寄り
夕方 大館矢立ハイツまたは日景温泉にチェックイン、源泉浴
2日目 午前 もう1軒の湯で日帰り入浴(赤湯系と硫黄泉系の湯巡り)
道の駅やたて峠で峠のわっぱめし昼食
午後 大館→盛岡→東京(移動約5時間)

2泊3日モデルプラン(東北周遊型)

日次 時間帯 プラン
1日目 終日 東京→大館→矢立温泉郷チェックイン、湯巡り1軒目
2日目 終日 矢立峠歴史の道散策→碇ヶ関経由で青森側周遊(津軽湯の沢・大鰐温泉等)→矢立温泉郷2軒目
3日目 終日 大館市内(大館曲げわっぱ工房見学・きりたんぽ発祥地巡り)→東京

周辺の主要観光スポット

  • 矢立峠歴史の道(旧羽州街道遊歩道・大館市公式整備)
  • 道の駅やたて峠(国道7号沿い・大館矢立ハイツ併設)
  • 大館曲げわっぱ工房(経済産業省指定伝統的工芸品)
  • 秋田犬の里(大館駅徒歩圏)
  • 大滝温泉(大館市南東部・秋田藩主湯治場の系譜)
  • 大鰐温泉(青森県側・江戸番付「津軽大鰐の湯」行司格)
  • 白神山地(最東端が大館市域)

四季の楽しみ方|矢立峠の紅葉と冬期注意点

矢立峠の西に広がる白神山地の紅葉
矢立峠の西に広がる白神山地の紅葉(Wikimedia Commons)

矢立温泉郷は標高258mの矢立峠直下に位置し、天然秋田杉の美林と広葉樹林帯が混在する自然環境にあります。四季それぞれに異なる魅力があり、訪問時期によって体験できる景観が大きく変わります。

季節 時期 楽しみ方・注意点
4月下旬〜5月 新緑の秋田杉と矢立峠の野山が芽吹く。残雪と新緑のコントラスト
6〜8月 渓流沿いの涼風と森林浴。白神山地最東端の自然観察にも適期
10月中旬〜11月上旬 矢立峠の紅葉が見頃。広葉樹林帯のため錦秋の景観/道の駅やたて峠からの眺望良
12〜3月 県境峠ゆえ積雪多。国道7号は除雪されるが冬タイヤ・チェーン必須。雪見の温泉が魅力

冬期の交通・装備の注意点

矢立峠を越える国道7号は冬季も除雪される物流幹線ですが、大型車通行も多く、12月〜3月は冬タイヤ・チェーン必須です。レンタカー利用の場合は4WD・スタッドレス装着車を必ず指定してください。鉄道利用なら奥羽本線の運行状況を事前確認の上、陣場駅・津軽湯の沢駅からのタクシー手配を前日までに済ませておくと安心です。

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泉質と効能|3タイプの湯を1温泉郷で楽しむ

矢立温泉郷の最大の特徴は、1つの温泉郷で「赤湯(鉄泉)」「透明湯(塩化物泉)」「白濁湯(含硫黄塩化物泉)」の3タイプの湯を体験できる希少な構成にあります。それぞれの泉源は近接しながらも泉質が大きく異なり、湯巡りの楽しみが広がります。

3施設の泉質比較

施設 泉質 源泉温度 pH 特徴
矢立温泉(赤湯/本体) 含塩化物鉄泉 29.4℃ 7.0 鉄分による赤褐色の湯・自噴131L/分・加温掛け流し(現営業状況は不確実)
大館矢立ハイツ ナトリウム・カルシウム塩化物泉 48.2℃ 6.3 透明・天然源泉掛け流し・道の駅やたて峠併設
日景温泉 含硫黄-ナトリウム-塩化物泉/含硫黄・二酸化炭素-ナトリウム-塩化物泉 白濁の硫黄湯・「東北の草津」「皮膚に効く薬湯」と称される

泉質別適応症(日本温泉協会)

矢立温泉の泉質別適応症は、「きりきず・末梢循環障害・冷え性・うつ状態・皮膚乾燥症」(日本温泉協会「温泉地詳細[矢立温泉]」より)です。塩化物泉「熱の湯」「傷の湯」とも呼ばれ、保温効果と皮膚への作用が古くから知られています。日景温泉の含硫黄泉「皮膚に効く薬湯」として明治期から評価され、皮膚乾燥症・慢性皮膚病への適応が報告されています。

大館矢立ハイツの効能(公式)

大館矢立ハイツ公式によれば、効能は「きりきず・やけど・慢性皮膚病・慢性婦人病・神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・痔・冷え性・虚弱・病後回復期・疲労回復・健康増進」と幅広く案内されています。

一般的適応症(療養泉共通)

  • 筋肉若しくは関節の慢性的な痛み又はこわばり
  • 運動麻痺における筋肉のこわばり
  • 冷え性、末梢循環障害、胃腸機能の低下
  • 軽症高血圧、耐糖能異常、軽い高コレステロール血症
  • 疲労回復、健康増進、ストレスによる諸症状

湯巡りの楽しみ方

矢立温泉郷の3タイプの湯は、1泊2日で大館矢立ハイツ宿泊+日景温泉日帰り、もしくはその逆のパターンで実質的に湯巡りができます。含塩化物鉄泉(赤湯)/純粋な塩化物泉(透明湯)/含硫黄塩化物泉(白濁湯)の3系統を、徒歩・車で短距離移動しながら比較体験できる温泉郷は全国的にも珍しい構成です。

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宿泊施設一覧|現役2軒の連絡先・特徴

矢立温泉郷で現役で営業する宿泊・日帰り入浴施設は、「大館矢立ハイツ」と「日景温泉」の2軒です。矢立温泉本体(赤湯)の現営業状況は情報源が分散しており、本記事では確実に営業中の2軒を中心に案内します。

現役2軒の連絡先・住所一覧

業態 施設名 住所(大館市長走) 開湯/開業 泉質 特徴
公共系日帰り入浴併設施設 大館矢立ハイツ(道の駅やたて峠併設) 字陣場311 ナトリウム・カルシウム塩化物泉(48.2℃/pH6.3) 天然源泉掛け流し・露天「天空の湯/かぐやの湯」日替わり
歴史宿泊旅館 日景温泉(白神矢立 湯源郷の宿) 37 1893年(明治26年) 含硫黄-ナトリウム-塩化物泉 「東北の草津」「皮膚に効く薬湯」と称される白濁硫黄泉

大館矢立ハイツの特徴

大館矢立ハイツ道の駅やたて峠に併設される公共系の入浴・宿泊・食事施設で、ナトリウム・カルシウム塩化物泉(源泉48.2℃・pH6.3)の天然源泉掛け流しを売りとしています。露天風呂は「天空の湯」「かぐやの湯」が日替わりで楽しめ、効能は「きりきず・やけど・慢性皮膚病・慢性婦人病・神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・痔・冷え性・虚弱・病後回復期・疲労回復・健康増進」と公式案内されています。道の駅併設のため日帰り立ち寄りもしやすく、湯巡りの起点として最適です。

日景温泉の特徴

日景温泉1893年(明治26年)開湯の歴史宿泊旅館で、「白神矢立 湯源郷の宿」を謳います。泉質は含硫黄-ナトリウム-塩化物泉(大館市公式記載)で、白濁の硫黄湯が特徴です。古くから「東北の草津」「皮膚に効く薬湯」として知られ、皮膚乾燥症・慢性皮膚病への適応で全国から湯治客を集めてきました。

予約方法

独立した旅館組合がないため、宿泊予約は各宿の公式サイトに直接連絡するか、楽天トラベル・じゃらんnet等のOTAを利用するのが一般的です。日景温泉は人気が高く、紅葉シーズン(10〜11月)は早期予約推奨です。

矢立温泉郷の歴史と文化|江戸番付・開湯・古典紀行

矢立温泉郷の歴史は、江戸時代の温泉番付『諸国温泉鑑』への登載明治中期の近代開湯、そして藩境・矢立峠を行き交った旅人たちの記録という3つの軸で語ることができます。ここでは番付の格付けから開湯の年表、古典紀行文に残る矢立峠の姿までを一本にまとめて紹介します。

江戸番付『諸国温泉鑑』の「津軽矢立の湯」と呼称の差異

矢立温泉は、江戸時代後期に編纂された温泉番付『諸国温泉鑑』に「津軽矢立の湯」前頭3段目として登載された名湯です。がやが所有する弘化2年(1845年)改訂版『諸國温泉鑑』でも継承登載されていることが確認できます。

項目 内容
番付名 『諸国温泉鑑』(江戸後期)
登載表記 「津軽矢立の湯」前頭3段目
出典 『諸国温泉功能鑑』/『諸國温泉鑑』弘化2年(1845年)改訂版(執筆者所蔵版)
同番付内の津軽の湯 津軽大鰐の湯(行司格)・津軽倉立の湯(西-前頭4段目)等
呼称の整理 江戸期は弘前藩(津軽氏)側からの呼称「津軽矢立」/現在は秋田県大館市側に所在

江戸期の番付で「津軽矢立の湯」と称された理由は、矢立峠そのものが弘前藩(津軽氏)と秋田藩(佐竹氏)の藩境であり、弘前藩主の参勤交代ルートとして矢立峠が恒常的に利用されていたことに起因すると考えられます。当時の温泉湧出地が峠の津軽側に近い、または津軽側からのアクセスが主だったことから「津軽」を冠した呼称が定着したとみられます。現代の行政区画では秋田県大館市側に所在しますが、本記事では江戸期の番付呼称「津軽矢立」を尊重しつつ、現在の所在地「秋田県大館市」を併記する方針で記述します。同じ津軽地方からは「大鰐の湯」(行司格)「倉立の湯」(西-前頭4段目)も登載されており、津軽地方が江戸期から温泉地の密集地域として認識されていたことが番付からも読み取れます。

開湯の歴史と主要年表

矢立温泉本体(赤湯)の近代的な開湯は1892年(明治25年)、安宍氏によって開業されたと記録されています(出典:Wikipedia「矢立温泉」/『思い出のアルバム大館』無明舎出版1981)。翌1893年(明治26年)には日景温泉が開湯し、矢立温泉郷の二大湯源が明治中期に相次いで整備されました。

出来事 出典
878(元慶2) 矢立杉伝説:秋田と津軽の境界決定時に矢が杉に突き当たり「矢立杉」と命名(伝説 Wikipedia「矢立峠」
1586(天正14) 弘前藩が羽州街道を矢立峠経由に開削、同時に碇ヶ関御関所設置 Wikipedia「矢立峠」
江戸期 弘前藩4代藩主津軽信政以降、参勤交代で矢立峠を恒常利用 Wikipedia「矢立峠」
1845(弘化2) 『諸國温泉鑑』改訂版に「津軽矢立の湯」継承登載 執筆者所蔵版(鳥瞰図形式の温泉番付)
1877(明治10) 明治新道としての矢立峠道開通 大館市公式「矢立峠」
1878(明治11) イザベラ・バード『日本奥地紀行』の踏破 大館市公式
1881(明治14) 明治天皇東北巡幸で通過 大館市公式
1892(明治25) 矢立温泉(赤湯)開業(安宍氏) Wikipedia「矢立温泉」
1893(明治26) 日景温泉開業 日景温泉公式
1899(明治32)6月 奥羽北線 矢立峠越え区間開業(陣場・白沢駅) Wikipedia「矢立峠」
1970(昭和45)11月5日 矢立トンネル(3,180m新線)開通・複線化 Wikipedia「矢立峠」
2017(平成29)5月15日 環境省「大館ぐるみ温泉郷」国民保養温泉地指定 日本温泉協会

矢立杉伝説と羽州街道・参勤交代

矢立峠の地名由来として伝わるのが「矢立杉伝説」です。元慶2年(878年)、秋田と津軽の境界を決める際に放たれた矢が杉の巨木に突き当たり、その杉が「矢立杉」と名付けられたとする伝承です(出典:Wikipedia「矢立峠」)。あくまで伝説であり一次史料による裏付けは限定的ですが、峠が古代から両国境として認識されていたことを示す重要な口承文化と位置づけられます。

矢立峠が街道として整備されたのは1586年(天正14年)、弘前藩が山を切り開いて延伸したとされます。同時期に碇ヶ関御関所が設置され、江戸期を通じて出羽・陸奥を結ぶ羽州街道の要衝として機能しました。弘前藩4代藩主・津軽信政(在任1656-1710)以降、参勤交代の正式ルートとして矢立峠が恒常的に利用され、藩主の宿泊・休憩のための御休所(120坪)も整備されました。それ以前は鰺ヶ沢経由の海路ルートが使われていたとされます。

古典文献に見る矢立峠|菅江真澄・イザベラ・バード

矢立峠は江戸期から明治初期にかけて、多数の旅行家・学者・外国人探検家が踏破し、その紀行文に記録を残しています。

  • 菅江真澄(1754-1829)『外ヶ浜風』── 東北・北海道を生涯踏査した旅行家・民俗学者。矢立峠の様子と地元の風俗を伝える貴重な記録(Wikipedia「矢立峠」)
  • 古川古松軒(1726-1807) ── 江戸中期の地理学者。天明8年(1788年)の東北・蝦夷地巡見で矢立峠を通過(Wikipedia「矢立峠」)
  • 高山彦九郎(1747-1793) ── 江戸後期の尊王思想家。各地遊歴の紀行に矢立峠通過の記録(Wikipedia「矢立峠」)
  • 伊能忠敬(1745-1818) ── 大日本沿海輿地全図作成の測量家。矢立峠も測量行程に含み記録(Wikipedia「矢立峠」)
  • イザベラ・バード(1831-1904)『日本奥地紀行』── 1878年(明治11年)東京から北海道まで単独踏破。明治初期の峠道を外国人視点で記録した稀少史料(大館市公式「矢立峠」)
  • 明治天皇東北巡幸(1881年) ── 明治14年の巡幸で矢立峠を通過。明治新道(1877年開通)を活用した重要な行幸路(大館市公式「矢立峠」)

裏取れた範囲と限界

裏取れた範囲:1892年の矢立温泉本体開湯・1893年の日景温泉開湯・2017年5月15日の国民保養温泉地指定は、それぞれWikipedia「矢立温泉」(典拠『思い出のアルバム大館』)/日景温泉公式/日本温泉協会公式で確認しました。菅江真澄・古川古松軒・高山彦九郎・伊能忠敬・イザベラ・バード・明治天皇東北巡幸の矢立峠通過は、Wikipedia「矢立峠」および大館市公式「矢立峠」で記載を確認しています。限界:矢立杉伝説(元慶2年)は地元伝承であり一次史料による裏付けは限定的です。各紀行の該当原文の引用は大館市立図書館等での現地確認が必要なため、本記事では「該当紀行に矢立峠記述あり」のレベルで記述し原文引用は控えています。また矢立温泉本体(赤湯)の現営業状況は情報源が分散しており、本記事では現役で安定的に営業している大館矢立ハイツ・日景温泉の2軒を中心に案内する方針を採用しています。

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大館ぐるみ温泉郷と国民保養温泉地指定(2017年)

矢立温泉郷は、2017年(平成29年)5月15日に環境省から「大館ぐるみ温泉郷」として国民保養温泉地に指定されました(出典:日本温泉協会)。大館ぐるみ温泉郷は、矢立温泉郷を含む大館市内6温泉区域から構成される広域温泉地です。

大館ぐるみ温泉郷の構成

区域 主要温泉地
大滝温泉区域 大滝温泉(秋田藩主湯治場の系譜)
雪沢温泉区域 雪沢温泉(長木渓谷)
矢立温泉区域 矢立温泉郷(大館矢立ハイツ・日景温泉)
たしろ温泉区域 たしろ温泉
大葛温泉区域 大葛温泉(慶長期発見伝承)
市街地温泉区域 大館市街地の温泉

国民保養温泉地指定の意義

国民保養温泉地は、「温泉利用の効果が十分期待され、かつ健全な保養地として利用させるのに適した温泉地」として環境省が指定する制度です。指定要件は泉質・湧出量・温度・自然環境・医療施設等の総合評価に基づき、地方自治体が指定を申請します。日本温泉協会によれば、「北は青森県との県境に位置し、天然秋田杉の美林で知られる矢立峠に抱かれた矢立温泉」と紹介されています。

2017年指定は比較的新しい指定であり、大館市が市内全6区域を一体として「ぐるみ」で売り出す広域観光戦略を反映したものです。矢立温泉郷は、その中で青森県境の玄関口として位置づけられます。

旧奥羽本線・矢立トンネルと廃線遺構

矢立温泉郷の歴史を語る上で欠かせないのが、旧奥羽本線の廃線跡です。1899年(明治32年)6月の奥羽北線開業から1970年(昭和45年)11月5日の矢立トンネル新線開通まで、約70年にわたって急勾配の旧線が矢立峠を越えていました。

旧線・新線の概要

項目 内容
旧線開業 1899年(明治32年)6月 奥羽北線(青森方面)から矢立峠を越え陣場・白沢駅まで延伸開業
旧線勾配 最大25‰(パーミル)の急勾配
旧線隧道 7本の隧道が連続
補機運用 C61・D51等の蒸機による補機運用
新線開通 1970年(昭和45年)11月5日 矢立トンネル(全長3,180m・複線断面)開通・新線切替
交流電化完成 1971年(昭和46年)8月25日 秋田〜青森間交流電化
蒸機定期運用終了 1971年(昭和46年)9月26日 矢立峠におけるC61・D51定期運用終了

現存する廃線遺構

Wikipedia「矢立峠」によれば、「日景温泉入り口付近、矢立温泉付近などの国道7号沿いには、旧線跡の遺構(橋梁の橋脚や橋台、レンガ積み・石積みのトンネルなど)が、現在も点在」するとされます。赤湯沢川鉄橋の橋脚・橋台、レンガ積み・石積みの旧隧道、陣場駅前の貯炭槽残骸などが知られています。

文化財・土木遺産指定について

本記事執筆時点(2026年5月)の確認では、旧奥羽本線矢立峠区間の遺構について、国指定文化財・登録有形文化財・選奨土木遺産いずれも検出されませんでした(2026-05-19 WebSearch時点)。したがって本記事では「廃線遺構が国道7号沿いに点在」のレベルで記述し、文化財・土木遺産としての格付けには言及しません。今後、大館市指定文化財リスト等で新たな指定が確認された場合は、本記事を更新します。

裏取れた範囲:1899年開業・1970年新トンネル開通・現存遺構の存在はWikipedia「矢立峠」で確認。限界:個別遺構の現地保存状態・立入可否・案内表示の有無は、現地確認が必要です。

周辺観光|矢立峠・道の駅やたて峠・大館市内

矢立温泉郷の滞在を充実させる周辺観光スポットを整理します。峠の歴史を歩く・道の駅で峠グルメを味わう・大館市街地で曲げわっぱや秋田犬に触れるの3軸で構成できます。

矢立峠歴史の道(古羽州街道遊歩道)

大館市は矢立峠周辺を「やすらぎの森」「矢立峠風景林」として整備しており、古羽州街道の遊歩道「歴史の道」として歩行可能です(出典:大館市公式「矢立峠」)。菅江真澄やイザベラ・バードが踏破した街道を実際に歩ける貴重なルートで、歴史探訪・野外学習・森林浴・散策コースとして利用されています。

道の駅やたて峠

項目 内容
所在地 大館市長走字陣場311(大館矢立ハイツ併設)
営業時間 レストラン07:30-20:00/売店07:00-21:00/日帰り湯07:00-21:00
名物 峠のわっぱめし・きりたんぽ鍋
売店 大館曲げわっぱ・稲庭うどん(隣県)等

大館市内の主要観光資源

  • 秋田犬の里(大館駅徒歩圏・秋田犬と対面できる施設)
  • 大館曲げわっぱ工房(経済産業省指定伝統的工芸品)
  • きりたんぽ発祥地(諸説あり・大館は有力候補地)
  • 大滝温泉(市南東部・秋田藩主湯治場の系譜)
  • 雪沢温泉(長木渓谷)
  • 大葛温泉(慶長期発見伝承)

白神山地最東端・周辺自然

矢立温泉郷の所在地は白神山地の最東端に位置し、天然秋田杉の美林が広がります(出典:大館市公式)。本格的な白神山地のブナ原生林トレッキングは藤里町・西目屋村側が中心ですが、大館市側からも周辺の森林浴・散策コースを楽しめます。

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大館市のグルメ・名物|きりたんぽ・大館曲げわっぱ・秋田犬

矢立温泉郷から下りた大館市内には、秋田県を代表するご当地グルメと伝統工芸が根付いています。

きりたんぽ

きりたんぽは、つぶしたうるち米を杉串に巻き付けて焼き、比内地鶏のスープで煮る秋田県の郷土料理です。大館市は「きりたんぽ発祥地」とする説が有力で、市内には専門店が多数あります。道の駅やたて峠の「峠のわっぱめし」「きりたんぽ鍋」でも気軽に味わえます。

大館曲げわっぱ

大館曲げわっぱは、天然秋田杉の薄板を曲げて作る伝統的工芸品で、経済産業省指定伝統的工芸品に登録されています。軽量・抗菌・通気性に優れる弁当箱として全国に愛用者を持ち、大館市内には複数の工房があり見学・購入が可能です。

秋田犬

大館市は秋田犬の原産地として知られ、「秋田犬の里」(大館駅徒歩圏)では秋田犬と対面できる展示室が設けられています。忠犬ハチ公の故郷としても有名です。

その他の名物

  • 比内地鶏:日本三大地鶏の一つ(大館市域は飼育地)
  • 稲庭うどん:隣接する湯沢市が本場だが大館でも入手可
  • りんご:青森隣接地ゆえ大館でも産出

矢立温泉のよくある質問(FAQ・10問)

Q1. 矢立温泉郷は何軒の宿がありますか?

A. 現役で営業する宿泊・日帰り入浴施設は「大館矢立ハイツ」と「日景温泉」の2軒です。矢立温泉本体(赤湯)の現営業状況は情報源が分散しているため、確実に営業中の2軒を中心にご案内しています。独立した旅館組合はなく、大館市公式・大館市観光協会が情報を集約しています。

Q2. 「津軽矢立」と「秋田県大館」のどちらが正しいですか?

A. 両方正しいです。江戸期の番付『諸国温泉鑑』では「津軽矢立の湯」と表記されますが、これは弘前藩(津軽氏)側からの呼称です。現代の行政区画では秋田県大館市側に所在します。本記事では江戸期呼称を尊重しつつ、現在の所在地を併記しています。

Q3. 泉質はどのような特徴がありますか?

A. 矢立温泉郷では3タイプの泉質を楽しめます。赤湯(矢立温泉本体・含塩化物鉄泉29.4℃pH7.0)/透明湯(大館矢立ハイツ・ナトリウム・カルシウム塩化物泉48.2℃pH6.3)/白濁湯(日景温泉・含硫黄-ナトリウム-塩化物泉)です。1温泉郷で3系統の湯を体験できる希少な構成です。

Q4. 江戸時代の温泉番付に登載されていますか?

A. はい。『諸国温泉鑑』に「津軽矢立の湯」前頭3段目として登載されています。がやが所有する弘化2年(1845年)改訂版でも継承登載が確認できます。

Q5. いつ開湯したのですか?

A. 矢立温泉本体(赤湯)は1892年(明治25年)、安宍氏によって開業と記録されています(Wikipedia「矢立温泉」典拠『思い出のアルバム大館』)。翌1893年(明治26年)に日景温泉が開湯しました。なお江戸期の『諸国温泉鑑』に登載されていることから、温泉地としての存在は明治期以前に遡る可能性が指摘されますが、近代的開湯記録は1892年が確実です。

Q6. 国民保養温泉地に指定されているのですか?

A. はい。2017年(平成29年)5月15日に環境省から「大館ぐるみ温泉郷」として国民保養温泉地に指定されました。矢立温泉郷は大館ぐるみ温泉郷6区域の一つです。

Q7. 最寄駅はどこですか?

A. 最寄駅はJR奥羽本線「陣場駅」(タクシー約10分・徒歩約40分)です。広域玄関駅はJR奥羽本線・花輪線「大館駅」(車約25-30分・秋北バス約30分)です。青森県側からはJR奥羽本線「津軽湯の沢駅」から徒歩約30分で道の駅やたて峠に到達できます。

Q8. 矢立峠の歴史は?

A. 元慶2年(878年)矢立杉伝説(伝説)に始まり、1586年(天正14年)に弘前藩が羽州街道を矢立峠経由に開削、江戸期は弘前藩主の参勤交代ルートとして恒常利用されました。明治期には1877年明治新道開通・1878年イザベラ・バード踏破・1881年明治天皇東北巡幸と続きます。

Q9. 旧奥羽本線の遺構は文化財ですか?

A. 本記事執筆時点(2026年5月)の確認では、旧奥羽本線矢立峠区間の遺構について、国指定文化財・登録有形文化財・選奨土木遺産いずれも未指定です。「廃線遺構が国道7号沿いに点在」のレベルで記述し、文化財・土木遺産としての格付けには触れていません。

Q10. 冬期の訪問は可能ですか?

A. 可能ですが注意が必要です。国道7号は冬季も除雪される物流幹線ですが、大型車通行も多く12〜3月は冬タイヤ・チェーン必須です。レンタカー利用なら4WD・スタッドレス装着車を必ず指定してください。鉄道利用なら奥羽本線の運行状況を事前確認の上、陣場駅・津軽湯の沢駅からのタクシー手配を前日までに済ませておくと安心です。

まとめ|矢立温泉郷を訪れるべき理由

矢立温泉郷は、江戸期『諸国温泉鑑』に「津軽矢立の湯」前頭3段目として登載された名湯であり、1892年(明治25年)安宍氏開湯・1893年(明治26年)日景温泉開湯と明治中期から続く温泉地です。現役で営業する大館矢立ハイツ・日景温泉の2軒を中心に、「赤湯(鉄泉)」「透明湯(塩化物泉)」「白濁湯(含硫黄塩化物泉)」の3タイプの湯を1つの温泉郷で体験できる希少な構成が魅力です。

2017年(平成29年)5月15日には大館ぐるみ温泉郷として環境省から国民保養温泉地に指定され、行政的にも保養地としての価値が認められました。青森県平川市との県境に位置する矢立峠(標高258m)は、江戸期は弘前藩の参勤交代ルート、明治期はイザベラ・バードや明治天皇東北巡幸の通過路として歴史を重ねた峠であり、「矢立峠歴史の道」遊歩道で当時の街道を実際に歩くことができます。

大館市側に下りれば「秋田犬の里」「大館曲げわっぱ」「きりたんぽ」など秋田県を代表する文化と食が待っています。「観光地化された大規模温泉街よりも、藩境の山あいで静かに湯巡りを楽しみたい」「江戸の番付に登載された歴史ある名湯を訪ねたい」「白神山地最東端の天然秋田杉の美林に抱かれた湯を体験したい」 ── そんな旅人に、矢立温泉郷は強くおすすめできる選択肢です。

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出典・参考リンク

【PR表記補足】本記事は楽天トラベル・じゃらんnet・楽天ふるさと納税のアフィリエイト広告を含みます。記事内容は一次史料および公式情報に基づき、がやが独自に編集しています。

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