山形・赤湯温泉ガイド|江戸番付『米沢赤湯の湯』×開湯930年の上杉鷹山ゆかり古湯と烏帽子山千本桜

山形県南部・置賜地方の北端、米沢盆地と山形盆地の中間に位置する南陽市赤湯地区に湧くのが赤湯温泉(あかゆおんせん)です。平安後期・寛治7年(1093年)開湯と伝わる約930年の歴史を持つ古湯で、米沢藩主・上杉家の湯治場として保護され、名君上杉鷹山も湯治に訪れた、置賜地方を代表する温泉地です。

「がや」は江戸末期の温泉番付『諸国温泉鑑』(弘化2年=1845年改訂版)を所有していて、そこには出羽国(現在の山形県)の前頭2段目に「米沢赤湯の湯」が掲載されています。江戸期から「奥羽の名湯・米沢藩公認の湯治場」として湯治市場で確固たる地位を持ち、現代では山形新幹線「赤湯駅」直近という首都圏アクセス性と、日本さくら名所100選「烏帽子山千本桜」を抱える観光資産で、東北屈指の利便性を誇る温泉地です。

烏帽子山の千本桜が舞い散る石畳、赤湯駅から徒歩20分の温泉街に立ちのぼる硫黄の湯気、香ばしい米沢牛のすき焼きと、置賜ぶどう発祥の地が生む濃密な赤ワインの香り──東京駅から山形新幹線で約2時間20分、米沢盆地の北端に静かに広がるのが、山形県南陽市の赤湯温泉(あかゆおんせん)です。

平安時代後期・寛治7年(1093年)開湯──源義家の弟・源義綱が戦傷者を癒したと伝わる開湯約930年の古湯で、米沢藩9代藩主・上杉鷹山が湯治に通った歴史を持ちます。温泉街には旅館組合加盟11軒の宿が並び、3つの公衆浴場(烏帽子の湯120円・赤湯元湯240円・湯こっと300円)含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物泉63℃──「傷の湯」と呼ばれる効能豊かな名湯に浸かれます。

春は烏帽子山公園千本桜(日本さくら名所100選)、夏秋は6つのワイナリー巡り、年中楽しめる米沢牛・赤湯ラーメン・地酒・ワイン──温泉・歴史・食・自然・名所が全部揃った、米沢盆地の知られざる名湯です。

※ 本記事には楽天トラベル・じゃらん・楽天ふるさと納税のアフィリエイトリンクが含まれます(プロモーション)。リンク先で予約・購入が成立した場合、当サイトに紹介料が支払われることがあります。

東京から山形新幹線つばさで約2時間15〜35分、赤湯駅から温泉街まで車約5分という抜群のアクセス性。含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物泉63℃の良質な泉質、3つの源泉(森の山源泉・森の山2号源泉・湯川原源泉)、旅館組合加盟11軒の温泉街、3つの公衆浴場(烏帽子の湯・赤湯元湯・湯こっと)──さらに山形ぶどう発祥の地として6つのワイナリーが温泉街に集積し、「温泉×ワイン×千本桜×上杉文化」を1か所で味わえる稀有な温泉地です。本記事では赤湯温泉を、史料・公式情報・現地公開データから一次裏取りした上で、「行ける?/いつ行く?/何をする?/どこに泊まる?」の判断材料を1本に集約します。

赤湯温泉 上杉鷹山ゆかりの古湯と烏帽子山千本桜イメージ
赤湯温泉のイメージ

執筆:がや|温泉ライター。全国200泊以上の温泉宿泊実績。江戸時代の温泉番付や近世地誌などの古典史料と現地調査を突き合わせて、温泉地紹介ページを執筆しています。所有する『諸国温泉鑑』弘化2年(1845年)改訂版・鳥瞰図形式の番付を一次史料として活用しています。

この記事で分かること

  • 赤湯温泉の規模感:旅館組合加盟11軒・公衆浴場3軒(烏帽子の湯/赤湯元湯/湯こっと)・赤湯駅徒歩圏の市街地型温泉街
  • アクセス・行き方:東京→山形新幹線つばさ(約2時間15〜35分)/東北中央自動車道南陽高畠IC約5分/赤湯駅から車約5分
  • 泉質と効能:含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物泉/63℃/3つの源泉(森の山/森の山2号/湯川原)/日本温泉協会F_ID=61270
  • 歴史的価値:江戸番付『諸国温泉鑑』前頭2段目「米沢赤湯の湯」/寛治7年(1093年)源義綱発見伝承/約930年の歴史
  • 上杉家ゆかり:米沢藩主上杉家の湯治場「箱湯」/寛政11年(1799年)上杉斉定と治憲(鷹山)湯治/文政2年(1819年)治広痛風治療来訪
  • 烏帽子山公園:日本さくら名所100選/約1,000本/エドヒガン群生地/烏帽子山八幡宮(南陽の鎮守)
  • ワインの里:山形ぶどう発祥の地(1939年大浦葡萄酒創業)/温泉街に6つのワイナリー集積/温泉×ワインの旅が成立
あなたの目的 読みどころ 結論の要点
赤湯温泉ってどんな所か知りたい 赤湯温泉の基本情報 旅館組合加盟11軒・公衆浴場3軒・含硫黄塩化物泉63℃・3源泉・赤湯駅徒歩圏
行き方と所要時間を知りたい アクセス・施設情報 東京駅→山形新幹線つばさ赤湯駅 約2時間15〜35分/南陽高畠IC約5分
いつ行くべきか決めたい 四季の楽しみ方 4月烏帽子山千本桜祭り/7-9月ぶどう・収穫期/10月新酒解禁/冬期は雪と路面凍結対策
歴史的価値を知りたい 江戸期番付「開湯の歴史」 『諸国温泉鑑』前頭2段目「米沢赤湯の湯」/寛治7年(1093年)開湯/上杉鷹山ゆかり
周辺観光を計画したい 周辺文化財・自然 烏帽子山八幡宮/烏帽子山千本桜(日本さくら名所100選)/6ワイナリー巡り/上杉神社(米沢)

📑 目次

  1. 赤湯温泉の基本情報
  2. アクセス・施設情報
  3. 旅程モデルと周辺観光
  4. 四季の楽しみ方|ベストシーズン
  5. 泉質と効能
  6. 南陽市のふるさと納税で旅の余韻を自宅へ
  7. 江戸期番付『諸国温泉鑑』の格付け
  8. 開湯の歴史と源義綱・上杉鷹山ゆかり
  9. 古典文献と一次史料に見る赤湯温泉
  10. 宿泊施設の選び方
  11. 温泉街と3つの公衆浴場・烏帽子山八幡宮
  12. 山形ぶどう発祥の地と6つのワイナリー
  13. 周辺観光|烏帽子山千本桜・米沢上杉文化・高畠ワイナリー
  14. グルメ・名物・お土産|米沢牛・赤湯ラーメン・地酒・ワイン
  15. よくある質問(FAQ)
  16. まとめ|赤湯温泉を訪れるべき理由

赤湯温泉の基本情報

赤湯温泉は、山形県南陽市赤湯地区にある温泉地で、赤湯温泉旅館協同組合公式によれば加盟11軒の旅館が源泉を共有する市街地型温泉街を形成しています。立地はJR・山形新幹線「赤湯駅」徒歩圏(駅から温泉街中心部までは徒歩約20〜25分・車約5分)で、米沢駅から山形新幹線でわずか1駅約10分、東京駅から山形新幹線つばさ直通で約2時間15〜35分という、東北の温泉地の中でも屈指の首都圏アクセス性を持ちます。

最大の特徴は、平安時代後期・寛治7年(1093年)開湯と伝わる約930年の歴史を持つ古湯であり、米沢藩主・上杉家の湯治場として「箱湯」が設けられて藩主専用浴場として保護された点です。江戸期から「米沢赤湯の湯」として温泉番付に常連登載され、寛政11年(1799年)には名君・上杉鷹山(治憲)が養嗣子・斉定とともに湯治文政2年(1819年)には鷹山が痛風治療のため再訪したと記録されています。

温泉学的に見て赤湯温泉が「奥羽の名湯」と評される根拠は、3つの源泉(森の山源泉・森の山2号源泉・湯川原源泉)から湧出する含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物泉(源泉温度63℃)の良質な泉質です。一般的に含硫黄泉は湯花により白濁することが多いものの、赤湯温泉は無色透明という珍しい特徴を持ち、「赤湯」の名前は湯の色ではなく開湯伝説で源義綱の家臣の傷から流れた血で湯が赤く染まったことに由来します。

宿のスタイルは、江戸期から続く老舗温泉宿上杉家ゆかりの宿山形座 瀧波などの高級温泉旅館駅前型のビジネスホテル併設温泉宿など多様で、3つの公衆浴場(烏帽子の湯120円・赤湯元湯240円・湯こっと300円)が温泉街に点在し、宿泊しなくても日帰りで赤湯温泉の泉質を体験できます。「温泉×ワイン×千本桜×上杉文化」を1か所で味わえる稀有な温泉地です。

アクセス・施設情報

項目 内容
所在地 山形県南陽市赤湯
観光案内 赤湯温泉旅館協同組合(南陽市赤湯754-2 ゆーなびからころ館内/TEL 0238-43-3114)
最寄駅 JR山形新幹線・奥羽本線・山形鉄道フラワー長井線「赤湯駅」
駅から温泉街 赤湯駅から徒歩約20〜25分/タクシー・送迎バス約5分
空港から 山形空港→車約1時間10分/仙台空港→車約1時間30分/福島空港→車約1時間20分
車(東京方面) 東北中央自動車道「南陽高畠IC」から約5分
標高 約200〜220m(米沢盆地北部)
温泉施設 公衆浴場3軒(烏帽子の湯・赤湯元湯・湯こっと)・組合加盟11軒

アクセス経路図

赤湯温泉 アクセス経路図(東京駅・羽田空港・仙台駅・新潟駅の4起点→赤湯駅→赤湯温泉・完全水平接続)赤湯温泉 アクセス経路図(4起点ハブ→赤湯駅→赤湯温泉・完全水平接続)東京駅羽田空港仙台駅新潟駅🚄 山形新幹線つばさ(直通)約2時間15〜35分✈ 羽田→東京→山形新幹線約2時間50分🚄 仙台→福島→山形新幹線約1時間40分🚌 新潟→米坂線・高速バス経由約3時間30分🚖 タクシー/🚌 旅館送迎車約5分(徒歩約20〜25分)合計:東京→約2時間20〜40分/羽田→約3時間/仙台→約1時間45分/新潟→約3時間35分⚠ 冬期(12-3月)は積雪・路面凍結・タイヤチェーン推奨・遅延を見込む赤湯駅→温泉街は車約5分/市街地立地で組合加盟宿は無料送迎運用

東京からは山形新幹線つばさ赤湯駅まで約2時間15〜35分(停車パターンにより変動)で直通アクセスでき、乗換なしで首都圏から本格的な古湯に到達できる希少な利便性を持ちます。赤湯駅から温泉街中心部までは車約5分で、組合加盟旅館の多くが無料送迎バス(要事前予約)を運行しています。

仙台方面からは東北新幹線で福島駅まで約25分、福島駅で山形新幹線つばさに乗換えて赤湯駅まで約45分、合計約1時間40分。新潟方面からは米坂線または高速バス経由で約3時間30分。車利用なら東北中央自動車道「南陽高畠IC」から約5分仙台空港から東北自動車道・山形自動車道・東北中央自動車道経由で約1時間30分と便利です。冬期(12-3月)は山形県特有の積雪・路面凍結があり、冬タイヤ・チェーン推奨、新幹線・在来線とも遅延を見込んだ余裕ある日程を組んでください。

📢 アクセス確認できたら、宿の空室・料金もチェック

赤湯温泉の宿は組合加盟11軒の市街地型で、4月の烏帽子山千本桜祭り期間、夏休み、秋のぶどう収穫期と新酒解禁時期、紅葉時期は満室になりやすい温泉地です。早めに空室と料金を比較しましょう。

▶ 楽天トラベルで赤湯温泉の宿を比較

▶ 赤湯温泉の宿をじゃらんnetで予約

駅からの二次交通

赤湯駅から温泉街中心部までは徒歩約20〜25分、車約5分で、組合加盟旅館の多くが無料送迎バスを運行しています(要事前予約)。タクシーは赤湯駅前に常駐しており、烏帽子山公園(車約5分)・周辺ワイナリー(車5〜15分)・米沢市内(車約30分)への移動にも便利です。

赤湯駅は山形新幹線・JR奥羽本線に加え、山形鉄道フラワー長井線の始発駅でもあり、長井・荒砥方面へのローカル線旅も楽しめます。

旅程モデルと周辺観光

赤湯温泉の足湯と飲泉場・烏帽子の湯前
Photo: Koda6029 / CC BY-SA 4.0 / via Wikimedia Commons (赤湯温泉の足湯と飲泉場.jpg)

赤湯温泉は「上杉文化×温泉×ワイン×千本桜」という4テーマで動線を組める温泉地です。温泉街自体は市街地型で凝縮していますが、車で15分〜1時間圏に烏帽子山公園・烏帽子山八幡宮・6つのワイナリー・米沢市内(上杉神社・米沢城跡・上杉博物館)・高畠ワイナリーなどが集積しています。

1泊2日|上杉文化×温泉満喫モデル

時刻 行程
1日目09:00 東京駅発(山形新幹線つばさ)
11:30 赤湯駅着・タクシーまたは送迎バスで温泉街へ
12:00 温泉街で昼食(赤湯ラーメン・米沢牛)
13:30 烏帽子山公園・烏帽子山八幡宮散策(車約5分)
15:00 ワイナリー巡り(大浦葡萄酒・酒井ワイナリーなど)
16:30 旅館チェックイン・温泉(含硫黄塩化物泉63℃)
18:30 夕食(米沢牛・地酒・南陽ワイン)
2日目09:30 チェックアウト・米沢市内へ移動(車約30分)
10:00 上杉神社・松が岬公園・米沢市上杉博物館見学
13:00 米沢牛ランチ/米沢駅→山形新幹線で東京へ

2泊3日|ワインと公衆浴場巡り充実モデル

1日目を赤湯温泉到着・3つの公衆浴場(烏帽子の湯・赤湯元湯・湯こっと)湯巡り、2日目を南陽市6ワイナリー巡り+高畠ワイナリー(高畠町)、3日目を米沢市内(上杉神社・米沢城跡)+上山温泉(車約30分)と組み合わせれば、「温泉×ワイン×上杉文化」を立体的に楽しめる王道3日間プランになります。

半日|湯治集中モデル

宿に14時インして温泉→夕食→朝風呂→10時アウトの「だけ滞在」も成立します。3つの源泉(森の山・森の山2号・湯川原)と含硫黄塩化物泉63℃の組み合わせは短時間でも体に効くため、湯治目的なら2泊3日以上の連泊公衆浴場3軒湯巡りもおすすめです。

四季の楽しみ方|ベストシーズン

赤湯温泉は山形県南部・米沢盆地北部の内陸性気候で、四季の表情がはっきり分かれます。月別の見どころは次の通りです。

見どころ コメント
1〜2月 雪見温泉・冬の米沢牛 米沢盆地の冬/米沢牛しゃぶしゃぶの最盛期
3月 残雪と早春 雪解け期・温泉でゆったり
4月 烏帽子山千本桜・赤湯温泉桜まつり 日本さくら名所100選/4月上旬〜下旬/夜桜ライトアップ
5月 新緑・米沢上杉まつり 米沢市内で4/29-5/3「上杉まつり」川中島合戦再現
6月 梅雨・あじさい 湯治シーズン/温泉ゆったり
7月 菊まつり前哨・夏祭り 南陽の菊文化/温泉街の夏祭り
8月 夏休み・ぶどう色づき期 家族旅行/南陽のぶどうが色づき始める
9月 ぶどう収穫最盛期・なんよう菊まつり 巨峰・デラウェア収穫/菊まつり開催
10月 新酒解禁・紅葉 南陽ワイン新酒解禁/米沢盆地の紅葉が見頃
11月 紅葉終盤・米沢牛新シーズン 温泉宿で米沢牛料理が充実
12月 雪見温泉開幕 山形の冬の到来/温泉と雪景色のセット

最もおすすめは4月の烏帽子山千本桜祭りの時期です。約1,000本のソメイヨシノ・エドヒガン・シダレザクラが咲く烏帽子山公園でお花見、夜は温泉宿でくつろぐ──これが赤湯温泉の春の王道。9〜10月のぶどう収穫期・新酒解禁時期は、南陽市の6つのワイナリーで仕込み体験・新酒試飲ができる、ワイン好きにはたまらないシーズンです。

冬期(12-2月)は雪見温泉・米沢牛・地酒の組み合わせが魅力的ですが、米沢盆地は積雪量が多い豪雪地帯で、車利用なら冬タイヤ必須、新幹線・在来線とも遅延を見込んだ日程が必要です。

📢 ベストシーズンが決まったら、宿の空室と料金をチェック

4月の千本桜祭り、9-10月のぶどう収穫期・新酒解禁シーズンは満室になりやすいタイミングです。早めの比較が安心です。

▶ 楽天トラベルで赤湯温泉の宿を比較

▶ 赤湯温泉の宿をじゃらんnetで予約

泉質と効能

赤湯温泉の泉質を一覧にまとめます。

項目 備考
泉質(新泉質名) 含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物泉 日本温泉協会F_ID=61270
源泉温度 63℃(南陽市公式) 源泉により52〜63℃の幅あり
源泉数 3源泉(森の山源泉/森の山2号源泉/湯川原源泉) 赤湯温泉旅館協同組合公式
pH 7.3〜9.5 源泉により幅/中性〜弱アルカリ性
性状 無色透明・微硫黄臭・微塩味 含硫黄泉だが湯花による白濁なし
利用方法 加水・加温あり(高温泉のため) 各宿公式

適応症(南陽市公式・日本温泉協会F_ID=61270)

  • 泉質別適応症(含硫黄-塩化物泉):きりきず、やけど、慢性皮膚症、慢性婦人症、糖尿病、高血圧、動脈硬化症、軽い高コレステロール血症
  • 一般的適応症:神経痛、筋肉痛、関節痛、うちみ、冷え性、むくみ、睡眠障害、うつ状態、疲労回復、健康増進、美肌作用
  • 飲用の効能(南陽市公式):糖尿病、高コレステロール血症、慢性胃炎、腎臓病、便秘

「米沢赤湯の湯」と呼ばれた根拠

赤湯温泉が江戸期から「米沢赤湯の湯」として温泉番付に常連登載されてきた根拠は、複合的です。第一に63℃という高温泉で、加水しても十分な熱量を保てる温度資源。第二に3つの源泉系統(森の山・森の山2号・湯川原)の存在で、11軒の宿と3つの公衆浴場すべてに源泉を供給しても余裕がある資源量。第三に含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物泉という複合泉質で、硫黄成分の薬用効果と塩化物の保温・保湿性を兼ね備えた稀少な泉質構成です。

なお、含硫黄泉は一般的に湯花により白濁することが多いものの、赤湯温泉は無色透明という珍しい特徴を持ちます。「赤湯」の名前の由来は湯の色ではなく、開湯伝説で源義綱の家臣の傷から流れた血で湯が赤く染まったことに由来します。

飲泉・湯花の注意

赤湯温泉は飲泉許可の有無を各宿で異なる扱いをしています。飲泉する場合は必ず各宿の表示・スタッフの案内に従い、少量に留めてください。硫黄を含む高温泉のため、長湯や入浴前の飲酒には十分注意してください。

南陽市のふるさと納税で旅の余韻を自宅へ

赤湯温泉のある南陽市は、山形ぶどう発祥の地として知られ、ふるさと納税の返礼品が非常に充実しています。南陽ワイン(大浦葡萄酒・酒井ワイナリー・佐藤ぶどう酒など6ワイナリーの地ワイン)、ぶどう(巨峰・デラウェア・シャインマスカット)、さくらんぼ(佐藤錦・紅秀峰)、米沢牛赤湯ラーメンなど、旅の前後に自宅で南陽の味を楽しめます。

南陽市の味を自宅で楽しむ|ふるさと納税

南陽ワイン・ぶどう・さくらんぼ・米沢牛・赤湯ラーメンなど、赤湯温泉のある南陽市の特産品を、楽天ふるさと納税の返礼品として入手できます。旅の余韻を自宅で延ばすのもおすすめです。

▶ 楽天ふるさと納税で南陽市の返礼品を見る

江戸期番付『諸国温泉鑑』の格付け

「がや」が所有している江戸末期の温泉番付『諸国温泉鑑』(弘化2年=1845年改訂版)には、出羽国(現在の山形県)の前頭2段目に「米沢赤湯の湯」が掲載されています。

江戸期に何度も発刊された温泉番付では、赤湯温泉は「奥羽を代表する米沢藩公認の湯治場」として常に上位にランクされてきました。これは、平安期以来の開湯伝承の古さと、米沢藩主上杉家の湯治場としての保護、そして江戸期の街道整備による湯治客の往来という3要素が組み合わさった結果です。

「東」の上位には熱海・伊香保・草津・有馬といった超有名どころが並びますが、その層の中で「米沢赤湯の湯」が前頭2段目で記載されている事実は、当時の湯治市場で「奥羽の代表的湯治場」として確固たる地位を持っていたことを示しています。

出羽・山形の主要温泉での序列

序列イメージ 温泉地名 現在地
出羽・前頭2段目 米沢赤湯の湯 南陽市赤湯(赤湯温泉)
出羽・前頭層 最上かみの山の湯・庄内田川の湯 上山市(上山温泉)/鶴岡市(湯田川温泉)
出羽・前頭層 羽州蔵王の湯ほか 山形市(蔵王温泉)など

内部参照記事との連携

『諸国温泉鑑』全体像と他温泉地との比較は、江戸の温泉番付一覧で詳しく解説しています。

📢 歴史好きにおすすめ|上杉鷹山ゆかりの古湯で湯治

米沢藩9代藩主・上杉鷹山が湯治に通った歴史を持つ古湯で湯治体験。歴史と温泉文化を味わう宿選びは、楽天・じゃらんで比較が便利です。

▶ 楽天トラベルで赤湯温泉の宿を比較

▶ じゃらんnetで赤湯温泉の宿を見る

開湯の歴史と源義綱・上杉鷹山ゆかり

赤湯温泉の歴史は、「平安後期・源義綱発見伝承」「米沢藩主上杉家の湯治場」「名君・上杉鷹山ゆかり」の三層で理解するのが正確です。

開湯伝説|寛治7年(1093年)源義綱発見

赤湯温泉の開湯は平安時代後期・寛治7年(1093年)と伝承されています。奥州統一戦役(八幡太郎義家の後三年の役)を担った源義家の弟・源義綱が発見したとされ、「義綱ら兵士が戦いで傷ついた体を湯に浸したところ、たちどころに傷が治り、血で真っ赤に染まった」ことが「赤湯」の名称の由来とされています。この伝説は南陽市公式・赤湯温泉旅館協同組合公式・Wikipedia・複数の郷土史料で確認できます。

ただし、開湯由来については諸説あり、鎌倉時代初期説正和元年(1312年)説もあります。共同浴場「大湯」については正和元年(1312年)に弘法大師によって開かれたという伝説も伝わります(Wikipedia「赤湯温泉」)。一次史料による特定は困難ですが、約930年の歴史を持つ古湯であることは複数源で確証されています。

中世|伊達領から上杉領へ

赤湯温泉は中世以降、置賜地方の有力大名の支配を受けます。伊達領時代を経て、慶長6年(1601年)上杉景勝の米沢移封以降は米沢藩・上杉領となり、藩政期を通じて藩主の保護下で発展しました。

江戸期|米沢藩主上杉家の湯治場「箱湯」

江戸時代、赤湯温泉は米沢藩主・上杉家の湯治場として保護され、藩主専用の浴場「箱湯」が設けられました。これは藩主以外の入浴を禁じた特別浴場で、現代の赤湯温泉「御殿守」旅館の名称はこの「藩主の御殿守」に由来します(Wikipedia「赤湯温泉」・複数の郷土史料)。

並行して赤湯温泉は藩公認の遊興地としても発展し、米沢城下と山形・庄内方面を結ぶ街道沿いの宿場町として、湯治客・商人・参勤交代の往来で賑わいました。

名君・上杉鷹山ゆかり|寛政11年(1799年)と文政2年(1819年)の湯治

赤湯温泉の歴史で特筆すべきは、「為せば成る、為さねば成らぬ何事も」で知られる米沢藩中興の名君・上杉鷹山(治憲・1751-1822)が湯治に訪れた記録です。

寛政11年(1799年)には、9代藩主・上杉斉定とともに、隠居していた鷹山(治憲)が湯治のため赤湯温泉に滞在しました。さらに文政2年(1819年)には鷹山が痛風(gout)の治療のため再度湯治に訪れたと記録されています(Wikipedia「赤湯温泉」・上杉家関連郷土史料)。質素倹約と藩政改革で財政再建を成し遂げた名君が、湯治場として赤湯温泉を選んだ事実は、当時の温泉地としての評価の高さを物語ります。

江戸期温泉番付「米沢赤湯の湯」

江戸期の温泉番付『諸国温泉鑑』には「米沢赤湯の湯」として出羽国の前頭2段目に記載されており、「奥羽の名湯・米沢藩公認の湯治場」として全国的に認知されていました。

近現代|公衆浴場の集約と現代温泉街

近代以降、赤湯温泉は4つの共同浴場(赤湯元湯・あずま湯・とわの湯・烏帽子の湯)を地元住民と湯治客が共有する独特の温泉文化を育みました。2008年10月には大湯・丹波湯を統合した「赤湯元湯」が再オープン、2022年5月16日にとわの湯が閉湯し、同年6月に統合施設「赤湯温泉 湯こっと」がオープン。現在の公衆浴場は烏帽子の湯(120円)・赤湯元湯(240円)・湯こっと(300円)の3軒体制で運用されています。

古典文献と一次史料に見る赤湯温泉

『東鏡(吾妻鏡)』『中世武家文書』等の中世文献

中世の文献には、置賜地方の温泉地名が断片的に登場します。鎌倉期以降、伊達氏・上杉氏の支配下で赤湯温泉が湯治場として認知されていた記録が散見されます(南陽市史・郷土史料)。

米沢藩政期史料|上杉家関連文書

米沢藩政期の藩政日記・上杉家文書には、藩主の湯治記録「箱湯」設置記録上杉鷹山・斉定・治広の湯治記録が含まれます。寛政11年(1799年)の鷹山・斉定湯治記録文政2年(1819年)の治広痛風治療記録は、現代の上杉家研究でも重要な一次史料として参照されています。

『諸国温泉功能鑑』(江戸時代)

江戸時代の温泉番付の総称。「米沢赤湯の湯」として出羽国の上位に位置づけられた版が複数存在し、当時の湯治市場で確固たる地位を持っていたことが分かります(個別版本の原本確認は今後の課題)。

諸国温泉鑑 弘化2年改訂版(所蔵資料)

『諸国温泉鑑』弘化2年(1845年)改訂版では、出羽国の前頭2段目に「米沢赤湯の湯」と明記されています。この番付は31×49cmの鳥瞰図形式で、既存研究データベースに弘化2年改訂版そのものの記録が見当たらないため、現存例として極めて希少な版本です。江戸の温泉番付一覧で、この版本全体の鳥瞰図写真を掲載しています。

『南陽市史』『置賜地方郷土史』(昭和〜現代の郷土史料)

南陽市・置賜地方の温泉地と上杉家の関わりを詳述。赤湯温泉と烏帽子山八幡宮の関係米沢藩湯治場としての発展江戸期から現代に至る共同浴場の変遷などが体系的に記録されており、現地調査の基礎資料として重要です。

宿泊施設の選び方

赤湯温泉は旅館組合加盟11軒の市街地型温泉街で、宿のキャラクターが立っているため「何を体験したいか」で選び分けるのがおすすめです。

上杉家ゆかり・歴史重視

  • 上杉の御湯 御殿守(ごてんもり):藩主の御殿守に由来する歴史ある旅館。江戸期の上杉家湯治場の系譜を引き継ぐ宿で、含硫黄塩化物泉63℃の源泉を堪能できます。
  • 丹波館:江戸期から続く老舗旅館。組合公式でも紹介される赤湯温泉の代表宿の一つ。

高級・特別感重視

  • 山形座 瀧波(たきなみ):赤湯温泉を代表する高級旅館。米沢牛料理・南陽ワインのペアリングで全国的に知られ、温泉文化と山形の食を融合させた滞在を提供。
  • 旅館 大文字屋:地元密着型ながら丁寧な料理と落ち着いた雰囲気が評判。

食重視・米沢牛料理

  • 赤湯温泉 旅館「森の湯」:源泉「森の山」を引いた宿。米沢牛料理プランが人気。
  • 櫻湯 山茱萸(さんしゅゆ):少人数限定の隠れ宿。米沢牛と山形の旬食材を活かした懐石料理が評判。

中規模旅館・温泉街中心

  • 旅館 大和屋:温泉街中心の中規模旅館。源泉かけ流しの硫黄塩化物泉。
  • 湯あたり屋 旅館:駅近で温泉街アクセス良好。

日帰り入浴・公衆浴場

  • 烏帽子の湯(120円):3つの公衆浴場の中で最もリーズナブル。地元住民の日常浴場。
  • 赤湯元湯(240円):2008年10月に大湯・丹波湯を統合してリニューアル。温泉街中心。
  • 赤湯温泉 湯こっと(300円):2022年6月オープンの新しい公衆浴場。とわの湯の後継施設。

📢 湯めぐり前に|赤湯温泉の宿で湯治する

公衆浴場巡りは日帰りでも楽しめますが、宿泊なら朝晩の貸切風呂や食事も堪能できます。早めの予約が確実です。

▶ 楽天トラベルで赤湯温泉の宿を比較

▶ じゃらんnetで赤湯温泉の宿を見る

温泉街と3つの公衆浴場・烏帽子山八幡宮

赤湯温泉 公衆浴場「湯こっと」
Photo: Suikotei / CC BY 4.0 / via Wikimedia Commons (Akayu_Onsen_Yukotto.jpg)

赤湯温泉を歩いて気づくのは、「赤湯駅から徒歩圏の市街地型温泉街に11軒の宿と3つの公衆浴場・烏帽子山八幡宮が凝縮されている」という独特の構造です。

公衆浴場3軒|湯巡りの楽しみ

赤湯温泉の公衆浴場は烏帽子の湯(120円)・赤湯元湯(240円)・湯こっと(300円)の3軒体制で、いずれも温泉街の徒歩圏内にあります。含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物泉を、地元住民と観光客が共に楽しむ憩いの場で、湯巡り手形などを使えば3軒すべて訪れて泉質の違いを体感できます。

  • 烏帽子の湯:地元住民の生活湯。江戸期からの共同浴場文化を最も色濃く残す。
  • 赤湯元湯:2008年10月に大湯・丹波湯を統合してリニューアル。観光客にも人気。
  • 赤湯温泉 湯こっと:2022年6月オープン。バリアフリー対応の新しい施設。

烏帽子山八幡宮|南陽の鎮守

温泉街から徒歩・車約5分の烏帽子山公園内にある烏帽子山八幡宮は、南陽の鎮守として古くから信仰を集める古社です。石造りの大鳥居は明治期の建立で、毎年4月18日には大鳥居のしめ縄掛け替え神事が執り行われます(14時から、烏帽子山八幡宮)。

烏帽子山八幡宮では家内安全・交通安全・厄祓・安産・お宮参り・七五三詣・地鎮祭・結婚式などの各種祈願を受け付けています(事前予約推奨、TEL 0238-43-2444)。

「赤湯」の名前の由来|湯の色ではなく開湯伝説

赤湯温泉の名前は、湯の色(無色透明)ではなく、開湯伝説で源義綱の家臣の傷から流れた血で湯が赤く染まったことに由来します。これは、含硫黄泉でありながら湯花による白濁がないという赤湯温泉の特徴と合わせて、「名前と実物のギャップ」として旅人を驚かせる温泉地の個性となっています。

📢 周辺観光と合わせて|赤湯温泉の宿で連泊

烏帽子山千本桜・ワイナリー・米沢上杉文化・高畠ワイナリーを巡るなら、赤湯温泉に連泊が便利です。楽天・じゃらんで比較しましょう。

▶ 楽天トラベルで赤湯温泉の宿を比較

▶ じゃらんnetで赤湯温泉の宿を見る

山形ぶどう発祥の地と6つのワイナリー

赤湯温泉のもう一つの顔は、「山形ぶどう発祥の地・南陽市」として、温泉街に6つのワイナリーが集積する温泉×ワインの聖地としての側面です。

大浦葡萄酒|1939年創業・山形ワインの草分け

1939年(昭和14年)創業の大浦葡萄酒は、山形県南陽市のワイン醸造の草分け的存在。赤湯駅から徒歩15〜20分・車(タクシー)3分の立地で、地元のぶどうにこだわった手造りワインを製造しています。営業時間は平日9:00〜17:30、日祝10:00〜17:00。試飲・購入が可能で、温泉街散策と組み合わせやすい立地です。

赤湯地区の6ワイナリー

赤湯温泉旅館協同組合公式によれば、赤湯地区には6つのワイナリーが集積しています:

  • 大浦葡萄酒(1939年創業):マスカットベーリーA・デラウェアの個性派ワイン
  • 酒井ワイナリー:辛口ワインに定評
  • 佐藤ぶどう酒:南陽を代表する「金渓ワイン」醸造元
  • 須藤ぶどう酒工場:どっしりとした「赤湯ワイン(赤)」が人気
  • Grape Republic:自然派ワインで近年注目
  • Yellow Magic Winery:個性的なナチュラルワイン

ぶどうの収穫量国内3位の山形県にあるワイナリーのうち、6つが赤湯温泉に集積して、ワイン通も認める個性溢れるワインを温泉と一緒に楽しめます」(赤湯温泉旅館協同組合公式・大浦葡萄酒公式)。

南陽市と葡萄の歴史

南陽市は山形県のぶどう発祥の地とされ、明治期以降のぶどう栽培の歴史を持ちます。1939年の大浦葡萄酒創業を皮切りに、地元のぶどう栽培とワイン醸造が一体化した産業構造が形成され、現代では「ワインツーリズム」の有力拠点として全国から愛好家が訪れます。

温泉×ワインの旅|赤湯ならではの楽しみ方

赤湯温泉での「温泉×ワイン」の楽しみ方は、「日中ワイナリー巡り→夕方温泉→夜は宿で南陽ワイン×米沢牛のペアリング」が王道です。3つの公衆浴場湯巡りと組み合わせれば、温泉文化とワイン文化を2泊3日で立体的に体験できます。

周辺観光|烏帽子山千本桜・米沢上杉文化・高畠ワイナリー

烏帽子山公園 千本桜(日本さくら名所100選)
Photo: アラツク / CC BY-SA 4.0 / via Wikimedia Commons (Eboshiyama-koen_Sakura.JPG)

赤湯温泉から徒歩〜車で5〜60分圏に、日本さくら名所100選の烏帽子山公園・米沢市内の上杉文化遺産・高畠町のワイナリーと文化施設が集中しています。

烏帽子山公園|日本さくら名所100選(徒歩・車約5分)

項目 内容
所在地 山形県南陽市赤湯1415
指定 日本さくら名所100選
桜の本数 約1,000本(25種類)
主な品種 ソメイヨシノ(樹齢約120年)・エドヒガン群生地・シダレザクラ
敷地 約4万坪(約132,000㎡)
見頃 4月中旬〜下旬
アクセス JR・山形鉄道赤湯駅より車約5分・徒歩約20分/南陽高畠IC車約5分

烏帽子山公園は、「日本さくら名所100選」に選ばれた東北を代表する花見スポット。樹齢約120年のソメイヨシノをはじめ、世界でも数少ないエドヒガンの群生地であり、25種類約1,000本の桜が咲き誇ることから「烏帽子山千本桜」とも呼ばれています。2009年には「全国さくらシンポジウムin南陽」を開催した由緒ある桜の名所です。

例年4月上旬〜下旬には「赤湯温泉桜まつり」が開催され、夜桜ライトアップも実施。置賜地方のパノラマビューを望む立地から、桜と置賜盆地を一望する絶景が楽しめます。

米沢市内|上杉文化の中心地(車約30分)

赤湯温泉から南へ車約30分の米沢市内は、上杉家ゆかりの文化遺産が集中するエリアです:

  • 上杉神社:上杉謙信を祀る神社。米沢城本丸跡の松が岬公園内。
  • 米沢市上杉博物館:上杉家伝来の宝物・国宝「洛中洛外図屏風(上杉本)」を所蔵。
  • 松が岬公園(米沢城跡):米沢藩の藩庁跡。春は桜の名所。
  • 米沢上杉まつり:毎年4月29日〜5月3日開催。川中島合戦再現絵巻で全国的に知られる祭り。

高畠ワイナリー(車約20分)

赤湯温泉から東へ車約20分の高畠町にある高畠ワイナリーは、1990年創立の山形県を代表する大型ワイナリー。赤湯地区の6ワイナリーと合わせて巡れば、置賜地方のワイン文化を網羅的に体験できます。

上山温泉・蔵王温泉(車約30〜90分)

赤湯温泉から北へ車約30〜40分の上山温泉(江戸番付「最上かみの山の湯」)、約90分の蔵王温泉(強酸性硫黄泉の名湯)と組み合わせれば、山形温泉巡り旅が成立します。山形新幹線沿線にこれらの温泉地が集中しているため、新幹線ハシゴ旅も可能です。

📢 烏帽子山千本桜・米沢上杉文化に合わせて宿の予約も

烏帽子山千本桜祭り期間・米沢上杉まつり(4/29-5/3)・ぶどう収穫期は周辺の宿が満室になりやすい時期です。早めに料金と空室を比較しておきましょう。

▶ 楽天トラベルで赤湯温泉の宿を比較

▶ 赤湯温泉の宿をじゃらんnetで予約

グルメ・名物・お土産|米沢牛・赤湯ラーメン・地酒・ワイン

赤湯ラーメン(からみそ・龍上海赤湯本店)
Photo: くろふね / CC BY 4.0 / via Wikimedia Commons (赤湯からみそラーメン(龍上海赤湯本店・赤湯)20220417-P1350630.jpg)

赤湯温泉のグルメは、「米沢牛・赤湯ラーメン・南陽ワイン・地酒・置賜の果物」が主役です。

米沢牛|日本三大和牛の一角

米沢牛は、松阪牛・神戸牛と並ぶ日本三大和牛の一角を担う山形県を代表するブランド和牛。置賜地方(南陽市・米沢市・高畠町など)で肥育された黒毛和種で、きめ細かな霜降りと深い旨味が特徴です。赤湯温泉の旅館の夕食では、米沢牛しゃぶしゃぶ・すき焼き・ステーキが定番。山形座 瀧波などの高級旅館では南陽ワインとのペアリングも楽しめます。

赤湯ラーメン|辛味噌ラーメンの聖地

赤湯ラーメンは、「龍上海」が発祥とされる辛味噌ラーメンで、全国のラーメンファンに知られる赤湯温泉のソウルフード。味噌スープに自家製の辛味噌を溶かしながら食べるスタイルが特徴で、温泉街周辺・赤湯駅周辺に複数の店舗があります。

南陽ワイン|山形ぶどう発祥の地の地ワイン

南陽市の6ワイナリー(大浦葡萄酒・酒井ワイナリー・佐藤ぶどう酒・須藤ぶどう酒・Grape Republic・Yellow Magic Winery)が醸造する地ワインは、温泉旅館の食卓・お土産の定番。マスカットベーリーA・デラウェアを主体とした個性派ワインが豊富です。

山形地酒|置賜・米沢盆地の銘酒

置賜地方の地酒として東光(小嶋総本店・米沢)・出羽桜・上喜元などの名酒があり、温泉宿の夕食で米沢牛とのペアリングを楽しめます。全国新酒鑑評会金賞受賞歴を持つ蔵元も多く、山形県の酒造技術の高さは全国トップクラスです。

置賜の果物|さくらんぼ・ぶどう・桃・りんご

南陽市は置賜盆地の果樹王国として、さくらんぼ(佐藤錦・紅秀峰)・ぶどう(巨峰・デラウェア・シャインマスカット)・桃・りんごなどが旬ごとに収穫されます。ふるさと納税の人気返礼品としても全国に出荷されています。

なんよう菊まつり|9月の伝統行事

南陽市は菊文化が盛んで、9月開催の「なんよう菊まつり」では大菊・小菊の競技会が行われます。「菊とぶどうといで湯の里」が南陽市の自己紹介フレーズで、楽天ふるさと納税ページのキャッチコピーにも採用されています。

よくある質問(FAQ)

Q1. 赤湯温泉の名前の由来は何ですか?

A. 平安後期・寛治7年(1093年)の開湯伝説に由来します。源義家の弟・源義綱が発見し、「義綱ら兵士が戦いで傷ついた体を湯に浸したところ、たちどころに傷が治り、血で真っ赤に染まった」ことから「赤湯」と名付けられたと伝わります。実際の湯は無色透明で、含硫黄泉でありながら湯花による白濁がないという特徴を持ちます。

Q2. 「米沢赤湯の湯」とはどういう意味ですか?

A. 江戸期の温泉番付に記載された赤湯温泉の旧称です。出羽国の「米沢藩」領内にある「赤湯」という意味で、現在の山形県南陽市赤湯地区に該当します。江戸時代に何度も発刊された温泉番付で出羽国の上位に常連登載され、米沢藩主上杉家の湯治場として保護されていました。

Q3. アクセスはどのくらい時間がかかりますか?

A. 東京駅から約2時間15〜35分(山形新幹線つばさ直通・乗換なし)。首都圏から本格的な古湯にこの時間で乗換なしでアクセスできるのは赤湯温泉の大きな魅力です。仙台駅から約1時間40分(東北新幹線→福島→山形新幹線)、新潟駅から約3時間30分。車利用なら東北中央自動車道「南陽高畠IC」から約5分と非常に便利です。

Q4. 日帰り入浴できますか?

A. はい、3つの公衆浴場烏帽子の湯120円・赤湯元湯240円・湯こっと300円)が日帰り入浴に対応しており、複数の旅館も日帰り入浴を受け付けています。料金や受付時間は事前に赤湯温泉旅館協同組合(TEL 0238-43-3114)または各施設に確認してください。

Q5. 何泊が最適ですか?

A. 1泊2日で赤湯温泉+烏帽子山公園+ワイナリー1〜2軒、2泊3日で6ワイナリー巡り+米沢上杉文化+高畠町を加えるのが標準。湯治目的なら3泊以上の連泊が向いています。山形新幹線でのアクセスが抜群なので、首都圏からの週末旅行に最適な距離感です。

Q6. 冬期に行くときの注意点は?

A. 赤湯温泉は米沢盆地北部の内陸性気候にあり、12月〜3月は積雪・路面凍結が発生する豪雪エリアです。車利用の場合は冬タイヤ・チェーン必須、山形新幹線つばさも降雪による遅延を見込んだ余裕ある日程を組んでください。一方で雪見温泉・米沢牛しゃぶしゃぶ・地酒を楽しめる山形の冬の魅力もあり、装備さえあれば訪問価値は高い時期です。

Q7. 上杉鷹山ゆかりの宿はどこですか?

A. 上杉の御湯 御殿守(ごてんもり)が、米沢藩主の「箱湯」=「御殿守」に由来する歴史ある宿として知られています。鷹山自身が宿泊した記録ではありませんが、藩政期の上杉家湯治場の系譜を引き継ぐ宿です。山形座 瀧波も上杉文化と山形の食を体現する宿として人気です。

Q8. ワイナリーは予約が必要ですか?

A. 大浦葡萄酒は試飲・購入のみなら予約不要(営業時間内)。酒井ワイナリー・佐藤ぶどう酒・須藤ぶどう酒・Grape Republic・Yellow Magic Wineryについては、見学・試飲を希望する場合は事前予約推奨です。各ワイナリー公式サイトで確認するか、赤湯温泉観光センター ゆーなびからころ館(TEL 0238-43-3114)で相談できます。

Q9. 烏帽子山千本桜の見頃はいつですか?

A. 例年4月中旬〜下旬が見頃です。「赤湯温泉桜まつり」例年4月上旬〜下旬に開催され、夜桜ライトアップも実施されます。烏帽子山公園には約1,000本(25種類)の桜があり、ソメイヨシノ・エドヒガン群生・シダレザクラが順に咲き継ぐため、やや長めに見頃を楽しめるのが特徴です。

Q10. 子連れでも楽しめますか?

A. はい、温泉街自体が赤湯駅徒歩圏の市街地型で散策しやすく、3つの公衆浴場・烏帽子山公園・烏帽子山八幡宮など子連れでも安心して回れるスポットが揃っています。ワイナリー巡りは子連れには大人向けですが、赤湯ラーメン・米沢牛・置賜の果物狩りなど食の楽しみが豊富で、ファミリー旅行にも向きます。

📢 赤湯温泉の宿を予約する

江戸番付「米沢赤湯の湯」×開湯930年×上杉鷹山ゆかり×烏帽子山千本桜×南陽ワインを1〜2泊で味わうなら、まずは宿の予約から。楽天トラベルとじゃらんで料金・空室を比較しましょう。

▶ 楽天トラベルで赤湯温泉の宿を比較

▶ 赤湯温泉の宿をじゃらんnetで予約

まとめ|赤湯温泉を訪れるべき理由

赤湯温泉は、「開湯930年×江戸番付『米沢赤湯の湯』×上杉鷹山ゆかり×日本さくら名所100選烏帽子山千本桜×山形ぶどう発祥の地6ワイナリー集積×山形新幹線つばさ直通アクセス」を山形県南部・米沢盆地北部に凝縮した、東北屈指の温泉地です。

  • 江戸番付『諸国温泉鑑』に「米沢赤湯の湯」として出羽国前頭2段目で記載・江戸期から「奥羽の代表的湯治場」と評価
  • 平安後期・寛治7年(1093年)開湯伝承/約930年の歴史/源義家の弟・源義綱発見伝説
  • 米沢藩主上杉家の湯治場「箱湯」設置/上杉鷹山が寛政11年(1799年)と文政2年(1819年)湯治
  • 含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物泉63℃3源泉(森の山/森の山2号/湯川原)/日本温泉協会F_ID=61270
  • 3つの公衆浴場(烏帽子の湯120円・赤湯元湯240円・湯こっと300円)が温泉街中心に集積
  • 旅館組合加盟11軒の市街地型温泉街/赤湯駅徒歩圏で山形新幹線つばさ直通アクセス
  • 日本さくら名所100選「烏帽子山千本桜」(約1,000本25種類・エドヒガン群生地)が車約5分
  • 南陽の鎮守・烏帽子山八幡宮(南陽市赤湯1415)
  • 山形ぶどう発祥の地として温泉街に6つのワイナリー集積(大浦葡萄酒1939年創業など)
  • 周辺観光に米沢上杉文化(上杉神社・米沢市上杉博物館・松が岬公園)・高畠ワイナリー・上山温泉・蔵王温泉が広域に展開
  • 米沢牛・赤湯ラーメン(辛味噌)・南陽ワイン・山形地酒・置賜の果物の食文化
  • 東京から山形新幹線つばさで約2時間15〜35分・乗換なし、東北中央道南陽高畠IC約5分

「がや」自身は赤湯温泉に宿泊実績がなく、本記事は史料・公式情報・現地公開データを徹底的に裏取りして構成した机上ガイドです。江戸番付に「米沢赤湯の湯」として記された名湯がどう現代まで生き残ったか、平安期から930年湧き続けた湯が上杉鷹山という名君を癒したか、それを確かめに行く旅として、赤湯温泉を強くおすすめします。

出典・参考

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA