福島・いわき湯本温泉ガイド|江戸番付『岩城湯元の湯』×日本三古泉と1300年常磐の名湯

福島県南東部・浜通り南端、太平洋に面したいわき市常磐湯本町に湧くのがいわき湯本温泉(いわきゆもとおんせん)です。奈良時代から1300年以上の歴史を伝える古湯で、道後・有馬と並ぶ「日本三古泉」の1つに数えられた説を持つ、東日本屈指の名湯です。

「がや」は江戸末期の温泉番付『諸国温泉鑑』(弘化2年=1845年改訂版)を所有していて、そこには陸奥国の前頭2段目に「岩城湯元の湯」が掲載されています。江戸期から「奥州・岩城の名湯」として湯治市場で確固たる地位を持ち、近代以降は常磐炭田の影響で一時湧出停止(1919年)するも、1942年に温泉復活、1976年の炭鉱閉山後にボーリングで本格復活を遂げた、波乱の歴史を持つ温泉地です。

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いわき湯本温泉 常磐の名湯イメージ
いわき湯本温泉のイメージ

東京駅から特急ひたちで2時間15分。降り立った湯本駅のホームに、ほんのりと硫黄の香りが漂う──ここは福島県いわき市、奈良時代から1300年湧き続ける「いわき湯本温泉」です。市営共同湯「さはこの湯」での朝風呂、スパリゾートハワイアンズのフラショー、冬は黒潮育ちのあんこう鍋。江戸の温泉番付『諸国温泉鑑』に「岩城湯元の湯」として記された名湯は、いまも毎分5.5トンの良質な含硫黄塩化物泉を、駅徒歩圏の温泉街に湧かせ続けています。首都圏から最短1泊2日で、深い湯治の風情とリゾートの賑わいを一度に味わえる──そんな常磐の名湯へ、本記事がご案内します。

執筆:がや|温泉ライター。全国200泊以上の温泉宿泊実績。江戸時代の温泉番付や近世地誌などの古典史料と現地調査を突き合わせて、温泉地紹介ページを執筆しています。所有する『諸国温泉鑑』弘化2年(1845年)改訂版・鳥瞰図形式の番付を一次史料として活用しています。

この記事で分かること

  • いわき湯本温泉の規模感:旅館組合加盟10軒・スパリゾートハワイアンズと一体・湯本駅徒歩圏の市街地型温泉街
  • アクセス・行き方:東京→特急ひたち(約2時間15分)/常磐道いわき湯本IC約5分/いわき駅から約15分
  • 泉質と効能:含硫黄-ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉/58℃前後/毎分5.5トン(日量約7,920トン)
  • 歴史的価値:江戸番付『諸国温泉鑑』前頭2段目「岩城湯元の湯」/奈良時代開湯1300年伝承/日本三古泉(道後・有馬・湯本説)
  • 宿泊・観光:老舗旅館+スパリゾートハワイアンズ+アクアマリンふくしま+白水阿弥陀堂(国宝)の組み合わせ
あなたの目的 読みどころ 結論の要点
いわき湯本温泉ってどんな所か知りたい いわき湯本温泉の基本情報 旅館組合加盟10軒・首都圏最寄り古湯・含硫黄塩化物泉58℃毎分5.5トンの豊富湧出
行き方と所要時間を知りたい アクセス・施設情報 東京駅→特急ひたち湯本駅 約2時間15分/いわき湯本IC約5分/いわき駅約15分
いつ行くべきか決めたい 四季の楽しみ方 7-9月ハワイアンズ最盛期/5月いわき新舞子海岸/秋のあんこう/冬の温暖な気候
歴史的価値を知りたい 江戸期番付「開湯の歴史」 『諸国温泉鑑』前頭2段目「岩城湯元の湯」/奈良時代開湯1300年/日本三古泉伝承
周辺観光を計画したい 周辺文化財・自然 スパリゾートハワイアンズ/アクアマリンふくしま/いわき市石炭・化石館/白水阿弥陀堂(国宝)

📑 目次

  1. いわき湯本温泉の基本情報
  2. アクセス・施設情報
  3. 旅程モデルと周辺観光
  4. 四季の楽しみ方|ベストシーズン
  5. 泉質と効能
  6. 市街地温泉街の風情とさはこの湯
  7. スパリゾートハワイアンズと常磐炭田の物語
  8. 周辺観光|アクアマリンふくしま・白水阿弥陀堂・石炭化石館
  9. グルメ・名物・お土産|常磐もの・あんこう・メヒカリ
  10. 宿泊施設の選び方
  11. いわき市のふるさと納税で旅の余韻を自宅へ
  12. 歴史と一次史料|1300年と「岩城湯元の湯」
  13. よくある質問(FAQ)
  14. まとめ|いわき湯本温泉を訪れるべき理由

いわき湯本温泉の基本情報

JR常磐線 湯本駅(東京駅から特急ひたちで2時間15分)
JR常磐線 湯本駅(東京駅から特急ひたちで2時間15分・降りた瞬間に硫黄の香り)/Wikimedia Commons・CC BY-SA 4.0

いわき湯本温泉は、福島県浜通り南端・太平洋に面したいわき市常磐湯本町にある温泉地で、いわき湯本温泉旅館協同組合公式によれば加盟10軒の旅館が一つの源泉系統を共有する市街地型温泉街を形成しています。立地はJR常磐線「湯本駅」徒歩圏で、駅から温泉街中心部までは徒歩約5〜10分。いわき市街地(JRいわき駅)から南へ約10km、特急ひたちなら1駅約10分と、首都圏から本格的な古湯にアクセスできる希少な立地です。

最大の特徴は、奈良時代から1300年以上の歴史を伝える古湯であり、道後・有馬と並ぶ「日本三古泉」の1つに数えられた説(延喜式神名帳に登載された温泉神社系統の説)を持つ点です。江戸期から「岩城湯元の湯」として温泉番付に常連登載され、近代以降は常磐炭田の坑道湧水との戦いで1919年に湧出停止するも、1942年に温泉復活、1976年の炭鉱閉山後にボーリングで本格復活を遂げた、波乱万丈の歴史を持ちます。

温泉学的に見ていわき湯本温泉が「東日本屈指の名湯」と評される根拠は、毎分5.5トン(日量約7,920トン)という東日本トップクラスの湧出量と、含硫黄-ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉(源泉温度58℃前後)の良質な泉質です。硫黄成分を含む塩化物泉という珍しい複合泉質で、保温性・殺菌性・保湿性を兼ね備えた湯治場として古来から評価されてきました。

宿のスタイルは、江戸期から続く老舗温泉宿スパリゾートハワイアンズと一体運営のホテルハワイアンズ市街地立地のビジネスホテル併設温泉宿など多様で、駅徒歩圏のため車なしでも温泉街散策が可能。市営公衆浴場「さはこの湯」(pH8.0)が温泉街の中心にあり、宿泊しなくても日帰りでいわき湯本の泉質を体験できます。

アクセス・施設情報

項目 内容
所在地 福島県いわき市常磐湯本町
観光案内 いわき湯本温泉旅館協同組合(いわき市常磐湯本町吉田213/TEL 0246-43-3017)
最寄駅 JR常磐線「湯本駅」
駅から温泉街 湯本駅から徒歩約5〜10分
空港から 羽田空港→電車・バス経由 約3時間/福島空港→車約1時間30分
車(東京方面) 常磐自動車道「いわき湯本IC」から約5分
標高 約20〜30m(湯本駅周辺・海岸平野部)
温泉施設 市営公衆浴場「さはこの湯」・スパリゾートハワイアンズ・組合加盟10軒

アクセス経路図

いわき湯本温泉 アクセス経路図(東京駅・羽田空港・仙台駅・郡山駅の4起点→いわき駅→湯本駅→いわき湯本温泉・完全水平接続)いわき湯本温泉 アクセス経路図(4起点ハブ→いわき駅→湯本駅→いわき湯本温泉・完全水平接続)東京駅羽田空港仙台駅郡山駅🚄 特急ひたち(常磐線)約2時間10分✈ 京急→品川→特急ひたち約3時間🚄 仙台→特急ひたち約1時間30分🚌 磐越東線/🚗 磐越道経由約1時間20分🚆 常磐線・特急ひたち約10〜15分🚶 徒歩/🚖 タクシー徒歩約5〜10分合計:東京→約2時間20分/羽田→約3時間/仙台→約1時間40分/郡山→約1時間30分⚠ 冬期は東北としては温暖だが、降雪・路面凍結に備え状況確認推奨湯本駅→温泉街は徒歩約5〜10分/市街地立地で車なしでも散策可

東京からは特急ひたちいわき駅まで約2時間10分、いわき駅で常磐線各停または特急ひたちに乗り換えて湯本駅まで約10〜15分、合計約2時間20分が定番ルートです。首都圏から本格的な古湯にこの所要時間でアクセスできるのは、いわき湯本温泉の大きな魅力です。

仙台方面からは特急ひたちで約1時間30分、郡山方面からは磐越東線または磐越自動車道経由で約1時間20〜30分。車利用なら常磐自動車道「いわき湯本IC」から約5分と非常に便利です。冬期も東北としては温暖な気候で、太平洋岸の浜通り南端という立地から降雪量は少なめですが、念のため路面凍結に備えてください。

📢 アクセス確認できたら、宿の空室・料金もチェック

いわき湯本温泉の宿は組合加盟10軒の市街地型で、夏休み・GWのハワイアンズ繁忙期、秋のあんこう鍋シーズン、紅葉時期は満室になりやすい温泉地です。早めに空室と料金を比較しましょう。

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駅からの二次交通

湯本駅から温泉街中心部までは徒歩約5〜10分で、市街地型立地のため車なしでも散策できます。スパリゾートハワイアンズへは湯本駅から無料送迎バス(要予約・宿泊客優先)が運行されており、所要約15分。市営公衆浴場「さはこの湯」へも徒歩圏でアクセスできます。

タクシーは湯本駅前に常駐しており、いわき市内観光(アクアマリンふくしま・いわき市石炭・化石館・白水阿弥陀堂など)への移動にも便利です。

旅程モデルと周辺観光

湯本駅前の足湯(駅徒歩0分)
湯本駅前の足湯(駅徒歩0分・気軽に源泉体験)/Wikimedia Commons・CC BY-SA 4.0

いわき湯本温泉は「日本三古泉×ハワイアンズ×アクアマリン×常磐炭田史」という4テーマで動線を組める温泉地です。温泉街自体は市街地型で凝縮していますが、車で30〜60分圏にスパリゾートハワイアンズ・アクアマリンふくしま・いわき市石炭化石館・白水阿弥陀堂(国宝)などの大型観光施設が点在しています。

1泊2日|古湯×ハワイアンズ満喫モデル

時刻 行程
1日目09:00 東京駅発(特急ひたち)
11:15 いわき駅着・常磐線各停乗換
11:30 湯本駅着・徒歩で温泉街散策・市営「さはこの湯」立寄
12:30 温泉街の食事処で昼食(常磐もの・メヒカリ唐揚げ)
14:00 温泉神社参拝・いわき市石炭・化石館見学(常磐炭田史)
16:00 旅館チェックイン・温泉(含硫黄塩化物泉58℃)
18:30 夕食(常磐もの・あんこう鍋・地酒)
2日目09:30 チェックアウト・スパリゾートハワイアンズ1日
15:00 湯本駅から特急ひたちで東京へ

2泊3日|いわき広域観光モデル

いわき市は本州2番目の広さを持つ広域都市で、見どころが分散しています。1日目を湯本温泉到着・温泉街散策、2日目をアクアマリンふくしま(小名浜)+いわき市石炭・化石館白水阿弥陀堂(国宝)巡り、3日目をハワイアンズ満喫と組み合わせれば、「古湯×自然×文化財×大型レジャー」を立体的に楽しめる王道3日間プランになります。

半日|湯治集中モデル

宿に14時インして温泉→夕食→朝風呂→10時アウトの「だけ滞在」も成立します。毎分5.5トン(日量約7,920トン)の豊富な湧出は短時間でも体に効くため、湯治目的なら2泊3日以上の連泊がおすすめ。江戸期から続く「岩城湯元の湯」らしい滞在スタイルです。

四季の楽しみ方|ベストシーズン

いわき湯本温泉街(湯本駅徒歩圏の市街地型温泉街)
いわき湯本温泉街(湯本駅徒歩圏の市街地型温泉街・四季の風景を楽しめる)/Wikimedia Commons・CC BY-SA 3.0

いわき湯本温泉は浜通り南端の温暖な太平洋岸気候で、季節ごとの表情がはっきり分かれます。月別の見どころは次の通りです。

見どころ コメント
1〜2月 あんこう鍋・冬の温暖避寒 浜通り南端は東北最温暖/あんこう鍋・常磐ものシーズン
3月 早春・三崎公園 いわき市内に春が早く訪れる
4月 夜ノ森桜・新緑 浜通りの桜と温泉のセット
5月 いわき新舞子・海開き前夜 海岸線ドライブと温泉の組み合わせが快適
6月 梅雨入り・室内観光 アクアマリン・石炭化石館などの屋内観光が活躍
7月 海開き・ハワイアンズ最盛期 いわき七浜の海水浴/ハワイアンズの夏
8月 夏休み・いわき花火大会 家族旅行・小名浜花火大会
9月 秋の海産物シーズン入り 秋刀魚・カツオなど常磐ものが充実
10月 夏井川渓谷紅葉・福島県内紅葉 磐越道経由で内陸紅葉と海岸温泉のセット
11月 あんこう・新酒シーズン入り 浜通りのあんこう漁が本格化
12月 あんこう鍋・冬の常磐もの 温暖な気候で雪が少なく避寒地として人気

最もおすすめは7〜9月のハワイアンズ最盛期と海水浴シーズンです。ハワイアンズの常夏プール・フラショーを満喫した後、温泉宿で常磐ものを味わう──これがいわき湯本温泉の王道の楽しみ方。11月〜2月のあんこう鍋シーズンは、温暖な気候で雪を避けたい関東圏の旅行客にとって、東北で唯一気軽に行ける本格温泉地として人気です。

一方、歴史好きには10月の夏井川渓谷紅葉白水阿弥陀堂(国宝)の秋景を組み合わせる旅もおすすめ。5月の新緑期は海岸線ドライブと温泉のセットが快適です。

📢 ベストシーズンが決まったら、宿の空室と料金をチェック

7-9月のハワイアンズ繁忙期、11-2月のあんこう鍋シーズンは満室になりやすいタイミングです。早めの比較が安心です。

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泉質と効能

いわき湯本温泉の泉質を一覧にまとめます。

項目 備考
泉質(新泉質名) 含硫黄-ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉 日本温泉協会F_ID=72270
源泉温度 58℃前後 いわき湯本温泉旅館協同組合公式
湧出量 毎分5.5トン(日量約7,920トン) いわき湯本温泉旅館協同組合公式
pH(さはこの湯) 8.0(弱アルカリ性) 市営公衆浴場さはこの湯公式
性状 微緑色〜淡乳白色・硫黄臭・塩味 いわき湯本温泉旅館協同組合公式・各宿公式
利用方法 加水・加温あり(高温泉のため) 各宿公式

適応症(日本温泉協会F_ID=72270)

  • 泉質別適応症(含硫黄-塩化物・硫酸塩泉):きりきず、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症、アトピー性皮膚炎、慢性湿疹、表皮化膿症
  • 一般的適応症:筋肉/関節の慢性的な痛み・こわばり、軽症高血圧、軽い動脈硬化、ストレス、自律神経不安定症など

「岩城湯元の湯」と呼ばれた根拠

いわき湯本温泉が江戸期から「岩城湯元の湯」として温泉番付に常連登載されてきた根拠は、複合的です。第一に58℃という高温泉で、加水しても十分な熱量を保てる温度資源。第二に毎分5.5トン(日量約7,920トン)という東日本トップクラスの湧出量で、10軒の宿と市営公衆浴場すべてに源泉を供給しても余裕がある資源量。第三に含硫黄-ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉という複合泉質で、硫黄成分の殺菌性と塩化物の保温・保湿性を兼ね備えた稀少な泉質構成です。

なお、硫黄成分は皮膚疾患(アトピー性皮膚炎・慢性湿疹)への効能が泉質別適応症に明記されており、塩化物成分は保温性・血行促進に優れます。湯上がり後の保温感が長く続く「あったまりの湯」として、古来から湯治場に求められた条件を満たしています。

飲泉・湯花の注意

いわき湯本温泉は飲泉許可の有無を各宿で異なる扱いをしています。飲泉する場合は必ず各宿の表示・スタッフの案内に従い、少量に留めてください。硫黄を含む高温泉のため、長湯や入浴前の飲酒には十分注意してください。

市街地温泉街の風情とさはこの湯

さはこの湯(いわき湯本温泉の市営公衆浴場)
さはこの湯(市営公衆浴場)/Wikimedia Commons・CC BY-SA 4.0

いわき湯本温泉を歩いて気づくのは、「湯本駅徒歩圏の市街地型温泉街に10軒の宿と市営公衆浴場・温泉神社が凝縮されている」という独特の構造です。

駅前型温泉街の利便性

いわき湯本温泉はJR常磐線・湯本駅から徒歩約5〜10分の市街地立地で、車なしでも全ての温泉街施設にアクセスできる稀少な温泉地です。駅前にはコンビニ・飲食店・銀行・郵便局が揃い、温泉滞在中の不便を感じることはありません。

市営公衆浴場「さはこの湯」

温泉街の中心にある市営公衆浴場「さはこの湯」は、いわき湯本温泉の代名詞的存在です。pH8.0の含硫黄-ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉を、地元住民と観光客が共に楽しむ憩いの場で、江戸時代の湯小屋を模した木造和風建築が温泉街の景観を引き締めています。日帰り入浴可で、宿泊しなくてもいわき湯本の本格泉質を体験できます。

温泉神社の参道

温泉神社は延喜式神名帳登載の式内社で、温泉街中心から徒歩圏。朱塗りの鳥居と石段の参道は、温泉街散策の中心的な動線となっています。祭神・大己貴命・少彦名命は温泉と医薬の神で、湯治成就を祈願する参拝者が訪れます。

常磐炭田の記憶|街並みに残る痕跡

温泉街周辺には旧常磐炭田時代の坑口跡や炭鉱住宅の跡地が点在しており、いわき市石炭・化石館「ほるる」で常磐炭田の歴史を学べます。「温泉と炭鉱が共存した特異な近代史」は、いわき湯本温泉散策の隠れた見どころです。

スパリゾートハワイアンズと常磐炭田の物語

スパリゾートハワイアンズのフラガールズによるダンスショー
スパリゾートハワイアンズのフラガールズショー/Wikimedia Commons・CC BY-SA 3.0

いわき湯本温泉のもう一つの顔は、「常磐ハワイアンセンター(現スパリゾートハワイアンズ)と一体化した温泉地」としての側面です。

スパリゾートハワイアンズ|1966年1月15日「常磐ハワイアンセンター」開業

1966年(昭和41年)1月15日、常磐炭田の斜陽化に対応する地域振興策として「常磐ハワイアンセンター」が開業しました。「ハワイ」を選んだ理由は、(1) いわきの温暖な気候がハワイに近い、(2) 炭鉱の坑内水(廃熱)を温泉プールに活用できる、(3) フラダンスは衣装・楽器が安価で炭鉱離職者の女性に習得しやすい──という3点でした。

地元の炭鉱娘たちが「フラガール」として一からダンスを習得し、東京から指導者・早川和子(劇中名)を招いて練習した実話は、2006年公開の映画『フラガール』で全国に知られることになります。蒼井優・松雪泰子・豊川悦司らが出演し、第30回日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞しました。

スパリゾートハワイアンズの構成

スパリゾートハワイアンズは、6つのテーマパークで構成されています:
ウォーターパーク:年中常夏の屋内プール
江戸情話 与市:日本最大級の露天風呂
スプリングパーク:温泉とプールの複合施設
ビューロイヤルバー:眺望の良い温泉施設
モノリスタワー:ホテル+温泉
ホテルハワイアンズ:本館宿泊施設

東日本大震災と「フラガール全国きずなキャラバン」

2011年3月11日の東日本大震災で、ハワイアンズも被災・営業休止を余儀なくされました。しかし、フラガールたちは全国247か所のキャラバンで復興支援と被災地応援のフラショーを敢行。2011年10月1日に部分再開、2012年2月8日にグランドオープンを果たします。この物語は2014年公開の映画『フラガールと犬のチョコ』でも描かれました。

「炭鉱から温泉リゾートへ」の物語

いわき湯本温泉一帯は、「常磐炭田の閉山(1976年)→ハワイアンズという地域振興モデルの成功(1966年〜現在)」という、日本の産業構造転換のシンボルとして、経営学・地域振興研究の事例にも取り上げられます。江戸期からの古湯が、近代工業化(炭田)と現代観光業(ハワイアンズ)の波を乗り越えて今に至る、稀有な温泉地です。

周辺観光|アクアマリンふくしま・白水阿弥陀堂・石炭化石館

白水阿弥陀堂(国宝・福島県唯一)
白水阿弥陀堂(願成寺)・国宝建造物/Wikimedia Commons・CC BY-SA 3.0

いわき湯本温泉から徒歩〜車で30〜60分圏に、いわき市を代表する大型観光施設・国宝文化財・自然景観が集中しています。

アクアマリンふくしま(小名浜・車約30分)

小名浜港のシンボル「アクアマリンふくしま」は、「潮目の水族館」として知られる東北最大級の水族館。黒潮と親潮がぶつかる福島県沖の海洋環境を再現した大型展示で、シーラカンスの研究展示でも全国的に有名です。家族旅行・カップル旅行の定番スポットで、ハワイアンズと並ぶいわき観光の2大施設の1つです。

白水阿弥陀堂(国宝・車約30分)

項目 内容
所在地 福島県いわき市内郷白水町広畑221
建立 永暦元年(1160年)/平安時代後期
指定 国宝(建造物)/福島県唯一の国宝建造物
建立者 徳尼御前(平泉藤原氏3代・基衡の妹)
様式 阿弥陀堂建築・浄土式庭園
アクセス いわき湯本温泉から車約30分

白水阿弥陀堂は、福島県唯一の国宝建造物で、平泉・中尊寺金色堂と並ぶ東北の浄土式建築の代表例です。建立者は奥州藤原氏3代・藤原基衡の妹「徳尼御前」で、夫・岩城則道の菩提を弔うために永暦元年(1160年)に建立しました。浄土式庭園と一体になった阿弥陀堂建築は、平安期の浄土信仰の美学を今に伝える貴重な文化財です。

いわき市石炭・化石館「ほるる」(車約10分)

常磐炭田の歴史いわき市内で発見されたフタバスズキリュウ(首長竜)の化石を展示する博物館。「いわき市の二大資源=石炭と化石」を1拠点で学べる施設で、子供から大人まで楽しめます。常磐炭田時代の坑道再現展示は、いわき湯本温泉の近代史を理解する上で必見です。

夏井川渓谷(車約40分)

いわき市と田村市にまたがる夏井川渓谷は、春の桜・秋の紅葉が美しい景勝地。磐越東線「江田駅」から渓谷沿いに歩道が整備されており、温泉地から半日で行ける自然散策コースです。

いわき新舞子海岸(車約20分)

いわき市内の海水浴場として知られる新舞子海岸。夏は海水浴、春・秋は海岸線ドライブとして人気で、太平洋を望む温泉地としてのいわき湯本温泉の魅力を体感できます。

グルメ・名物・お土産|常磐もの・あんこう・メヒカリ

いわき湯本温泉のグルメは、「常磐もの・あんこう鍋・メヒカリ・いわきトマト・地酒」が主役です。

常磐もの|黒潮と親潮の恵み

常磐沖は黒潮と親潮がぶつかる潮目の海で、「常磐もの」と総称される魚介類は江戸期から築地・豊洲市場で最高ランクの評価を受けてきました。ヒラメ・カレイ・カツオ・サンマ・サバなど、季節ごとの旬の魚が温泉宿の食卓を彩ります。

あんこう鍋|冬の横綱料理

11月〜2月のあんこう漁シーズンは、いわき湯本温泉の冬の主役。「あん肝ポン酢」「あんこう鍋(どぶ汁)」は、低温で締まったコラーゲンたっぷりの身と濃厚な肝を堪能できる、寒い時期の最高のごちそうです。

メヒカリ(目光・アオメエソ)|いわきブランド魚

メヒカリは、いわき沖で水揚げされる目が光って見える深海魚で、「いわき市の魚」にも指定されている地域ブランド魚です。唐揚げ・天ぷら・刺身で食べられ、上品な脂と淡白な身が特徴。東京では希少な高級魚ですが、いわき湯本温泉では宿の夕食や温泉街の居酒屋で気軽に味わえます。

いわきトマト|糖度の高いブランドトマト

いわき市は全国有数のトマト産地で、糖度の高いブランドトマト「サンシャイントマト」は地元グルメの定番。スパリゾートハワイアンズの飲食店でも提供されています。

地酒|又兵衛・四家酒造

いわき市内の地酒「又兵衛」(四家酒造店)は、全国新酒鑑評会金賞受賞歴を持つ実力派の銘柄。福島県の酒造技術の高さは全国トップクラスで、温泉宿の夕食に欠かせないペアリングです。

いわき産梨|浜通りの果物

いわき市は梨の名産地で、「幸水・豊水・新高」などの品種が8月〜10月に出荷されます。鶴岡市と並ぶふるさと納税の人気返礼品です。

宿泊施設の選び方

いわき湯本温泉は旅館組合加盟10軒の市街地型温泉街で、宿のキャラクターが立っているため「何を体験したいか」で選び分けるのがおすすめです。

老舗・歴史重視

  • 古滝屋(ふるたきや):いわき湯本温泉の老舗旅館。江戸期から続く歴史を体現する宿で、含硫黄塩化物泉の源泉を堪能できます。
  • 吹の湯旅館:地元密着型の老舗旅館。温泉街の中心に位置し、市営「さはこの湯」も徒歩圏。

大型観光・ファミリー向け

  • スパリゾートハワイアンズ ホテルハワイアンズ:ハワイアンズと一体運営の大型ホテル。フラショー・常夏プール・温泉を1拠点で完結できる家族旅行の定番。
  • ホテルパームスプリングス:ハワイアンズ系列ホテル。スパリゾートの利便性と落ち着いた滞在を両立。

料理・食重視

  • 魚庄:旅館組合加盟の老舗で、常磐もの・あんこうなど海の幸料理プランが充実。料理重視派におすすめ。
  • 湯本温泉 旅館こいと:地元食材を活かした料理が評判。

中規模旅館

  • 新つた旅館:温泉街中心の中規模旅館。源泉かけ流しの硫黄塩化物泉。
  • ホテル美里:駅近・温泉街アクセス良好。
  • 旅館 大文字屋:地元密着型の温かい旅館。

日帰り入浴・共同浴場

  • 市営公衆浴場「さはこの湯」:温泉街中心の市営浴場。日帰り入浴可。pH8.0の含硫黄塩化物泉。地元住民と観光客が共に楽しむ憩いの場。
  • スパリゾートハワイアンズ「江戸情話 与市」:ハワイアンズ内の温泉施設。日帰り入浴利用可。

📢 タイプ別に絞れたら、宿の空室・料金もチェック

老舗・ハワイアンズ系・料理重視など、宿のキャラクターが立つ温泉地。先に料金と空室を比べて、最適な1軒を見つけましょう。

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いわき市のふるさと納税で旅の余韻を自宅へ

いわき湯本温泉のあるいわき市は本州2番目の広さを持つ広域都市で、ふるさと納税の返礼品が充実しています。常磐もの(メヒカリ・ヒラメ・カツオ・サンマ)の海鮮セット、あんこう鍋セットいわきトマトいわき産梨地酒(又兵衛・四家酒造)など、旅の前後に自宅で常磐の味を楽しめます。

いわき市の味を自宅で楽しむ|ふるさと納税

常磐もの・あんこう鍋・いわきトマト・地酒など、いわき湯本温泉のあるいわき市の特産品を、楽天ふるさと納税の返礼品として入手できます。旅の余韻を自宅で延ばすのもおすすめです。

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歴史と一次史料|1300年と「岩城湯元の湯」

いわき湯本温泉の歴史は、「奈良時代の開湯伝承(1300年以上)」「温泉神社・佐波古直道命の信仰」「常磐炭田時代の湧出停止と復活」の三層で理解するのが正確です。

開湯伝説と古代信仰|佐波古直道命・温泉神社・日本三古泉伝承

温泉神社(佐波古直道命を祀る式内社)
温泉神社(佐波古直道命を祀る式内社)/Wikimedia Commons・CC BY-SA 4.0

いわき湯本温泉の開湯は奈良時代まで遡る伝承を持ち、1300年以上の歴史を誇る古湯です。具体的な年代を一次史料で特定するのは難しいものの、温泉神社の創建が天武天皇2年(674年)に初代神主・佐波古直道命(小子部宿弥佐波古直足)が任命されたことに始まると伝えられており、これが温泉地としての成立期と重なると理解されています。

温泉街にある温泉神社(おんせんじんじゃ)は、延喜5年(905年)起草・延長5年(927年)施行の『延喜式神名帳』に登載された格式の高い式内社で、祭神は大己貴命・少彦名命・湯ノ神様(温泉と医薬の神)です。佐波古直道命は当地の温泉と古代信仰を結びつけた古代豪族で、「奈良時代以前から信仰の場として認知されていた」ことを物語る重要な人物といえます。

「いわき湯本温泉の温泉神社は、延喜式神名帳に名前を残す古社で、創建は天武天皇2年(674年)と伝えられています」
(複数の温泉神社解説・いわき市公式情報・郷土史料)

また、いわき湯本温泉は道後温泉(愛媛)・有馬温泉(兵庫)と並ぶ「日本三古泉」の1つに数えられた説を持ちます。これは延喜式神名帳に温泉神社が登載されている古社系統を基準とした説で、旅館協同組合公式や温泉文化研究家により言及されています。ただし三古泉の構成には和歌山県の白浜温泉を加える説(道後・有馬・白浜)も広く知られ、いずれも明確な公的認定はない伝承上の呼称のため、本記事では両論併記を採用します。

中世〜江戸期|古典文献に見る湯本温泉と湯治場としての発展

中世の説話集や辞書類『古今著聞集』『塵添壒嚢鈔』等には、「岩城湯本」として温泉地の名前が記録されており、江戸期の番付以前から奥州を代表する温泉地として認知されていたことが分かります。神社一次史料としては前述の『延喜式神名帳』に温泉神社が式内社として登載されている点が同時代史料として確実です。

江戸時代に入ると、いわき湯本温泉は陸奥街道・浜街道沿いの宿場町としての発展と並行し、湯治場として賑わいました。江戸期の温泉番付『諸国温泉鑑』に「岩城湯元の湯」として陸奥国の前頭2段目に記載されているのが、その評価の証左です(詳細は次節)。

江戸番付『諸国温泉鑑』前頭2段目「岩城湯元の湯」

「がや」が所有している江戸末期の温泉番付『諸国温泉鑑』(弘化2年=1845年改訂版)には、陸奥国(現在の福島県浜通り)の前頭2段目に「岩城湯元の湯」が明記されています。本版本は31×49cmの鳥瞰図形式で、既存研究データベースに弘化2年改訂版そのものの記録が見当たらないため、現存例として極めて希少な版本です。

「東」の上位には熱海・伊香保・草津・有馬といった超有名どころが並びますが、その層の中で「岩城湯元の湯」が前頭2段目で記載されている事実は、奈良時代以来の開湯伝承の古さ温泉神社の式内社格江戸期の街道整備による湯治客の往来という3要素が組み合わさり、「奥州の代表的湯治場」として確固たる地位を持っていたことを示します。

序列イメージ 温泉地名 現在地
陸奥・前頭2段目 岩城湯元の湯 いわき市常磐湯本町(いわき湯本温泉)
陸奥・前頭層 飯坂・東山・芦ノ牧 福島市・会津若松市(内陸温泉)
日本三古泉(諸説) 道後・有馬・湯本(or 白浜) 愛媛・兵庫・福島(or 和歌山)

常磐炭田時代の試練|1919年湧出停止と1942年復活

明治後期から大正期にかけて、いわき湯本温泉一帯は常磐炭田として日本有数の石炭産地となりました。炭鉱の坑道掘削が地下水脈を破壊し、1919年(大正8年)には温泉の湧出が完全に停止するという、温泉地としては壊滅的な事態に陥ります。

しかし地元有志と温泉旅館の努力により、1942年(昭和17年)に新たな源泉開発で温泉が復活。さらに1976年(昭和51年)の常磐炭鉱閉山後は、坑道湧水の影響を受けない深部ボーリングで本格的に温泉資源が安定化し現在に至ります。この湧出停止・復活劇は『常磐炭田史』等の昭和期郷土史料にも記録され、「常磐炭田の興亡と運命をともにした温泉地」として近代日本のエネルギー史と温泉文化の交差点に位置する希少な歴史を持ちます。

東日本大震災と復興|2011年被災から現在まで

2011年(平成23年)3月11日の東日本大震災で、いわき市も激震と津波被害を受け、いわき湯本温泉の宿も多くが被災・営業休止を余儀なくされました。しかし、地震・津波・原発事故という三重苦の中、温泉街は早期復旧・営業再開を果たし、スパリゾートハワイアンズも2011年10月に部分再開、2012年2月にグランドオープンを成し遂げています。「フラガール」として知られるダンスチームの全国巡業による応援は、震災復興のシンボル的物語として記憶されています。

内部参照・関連記事

『諸国温泉鑑』全体像と他温泉地との比較は、江戸の温泉番付一覧で詳しく解説しています。

よくある質問(FAQ)

Q1. いわき湯本温泉が「日本三古泉」と呼ばれる理由は何ですか?

A. 延喜式神名帳に登載された温泉神社系統の古社を基準とする説で、道後温泉(愛媛)・有馬温泉(兵庫)と並ぶ古湯として、いわき湯本温泉旅館協同組合公式や複数の温泉文化研究家により言及されています。奈良時代から1300年以上の歴史と、温泉神社の式内社格(天武天皇2年=674年初代神主・佐波古直道命)が根拠です。ただし、「日本三古泉」には複数説があり、和歌山県の白浜温泉を加える説(道後・有馬・白浜)も広く知られています。いずれの説も明確な公的認定はなく、地域の伝承や温泉文化研究の文脈での呼称です。

Q2. 「岩城湯元の湯」とはどういう意味ですか?

A. 江戸期の温泉番付に記載されたいわき湯本温泉の旧称です。陸奥国の「岩城(いわき)」地方にある「湯の元」という意味で、現在のいわき市常磐湯本町エリアに該当します。江戸時代に何度も発刊された温泉番付で陸奥国の上位に常連登載されていました。

Q3. アクセスはどのくらい時間がかかりますか?

A. 東京駅から約2時間20分(特急ひたち→いわき駅→常磐線各停→湯本駅)。首都圏から本格的な古湯にこの時間でアクセスできるのは大きな魅力です。仙台駅から約1時間30分、郡山駅から約1時間20〜30分。車利用なら常磐自動車道「いわき湯本IC」から約5分と非常に便利です。

Q4. 日帰り入浴できますか?

A. はい、市営公衆浴場「さはこの湯」が日帰り入浴に対応しており、複数の旅館も日帰り入浴を受け付けています。スパリゾートハワイアンズの「江戸情話 与市」も日帰り利用可能です。料金や受付時間は事前にいわき湯本温泉旅館協同組合公式または各施設に確認してください。

Q5. 何泊が最適ですか?

A. 1泊2日でいわき湯本温泉+スパリゾートハワイアンズまたはアクアマリンふくしま、2泊3日でハワイアンズ+アクアマリン+白水阿弥陀堂+石炭化石館を加えるのが標準。湯治目的なら3泊以上の連泊が向いています。いわき市は本州2番目の広さを持つ広域都市なので、見どころが分散しており連泊で広域観光するのがおすすめです。

Q6. 冬期に行くときの注意点は?

A. いわき湯本温泉は東北としては最温暖な太平洋岸の浜通り南端にあり、降雪量は少なめです。それでも12月〜2月は朝晩の冷え込みと路面凍結があるため、車利用の場合は冬タイヤ推奨。一方で、あんこう鍋・常磐ものの旬を温暖な気候で味わえる、関東圏からの避寒地として人気の時期でもあります。

Q7. スパリゾートハワイアンズと宿はどう組み合わせるべきですか?

A. ①ハワイアンズ系列ホテル(ホテルハワイアンズ・モノリスタワーなど)に泊まればフラショー・温泉・宿が1拠点完結、②温泉街の老舗旅館(古滝屋・吹の湯など)に泊まれば江戸期からの古湯と温泉街散策を楽しめます。1泊目を老舗旅館・2泊目をハワイアンズ系列にする2泊3日プランが、「古湯×大型レジャー」を両立できる王道です。

Q8. 子連れでも楽しめますか?

A. はい、スパリゾートハワイアンズの常夏プール・フラショーアクアマリンふくしまの大型水族館いわき市石炭・化石館の恐竜化石展示など、子供向けの大型観光施設が充実しています。温泉街自体も湯本駅徒歩圏の市街地型で散策しやすく、ファミリー旅行の定番温泉地です。

Q9. ペット同伴可の宿はありますか?

A. 温泉街内のペット同伴可の宿は限定的です。楽天トラベル・じゃらん等で「ペット可」フィルタを使って検索するか、各宿に直接問い合わせてください。

Q10. 東日本大震災の影響はまだ残っていますか?

A. 2011年の東日本大震災でいわき湯本温泉も被災しましたが、温泉街・ハワイアンズとも早期復興を果たしています(ハワイアンズは2012年2月にグランドオープン)。現在は震災前と変わらず安全に観光・宿泊を楽しめます。「フラガール全国きずなキャラバン」の物語は、復興のシンボルとして今もハワイアンズ館内で展示されており、復興史を学ぶ旅としても貴重な訪問先です。

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まとめ|いわき湯本温泉を訪れるべき理由

いわき湯本温泉は、「日本三古泉(道後・有馬と並ぶ説)×開湯1300年×江戸番付『岩城湯元の湯』×常磐炭田史×スパリゾートハワイアンズ」を福島県浜通り南端に凝縮した、東日本屈指の名湯です。

  • 江戸番付『諸国温泉鑑』に「岩城湯元の湯」として陸奥国前頭2段目で記載・江戸期から「奥州の代表的湯治場」と評価
  • 奈良時代開湯伝承1300年以上の古湯/温泉神社の式内社格(天武天皇2年=674年初代神主・佐波古直道命)
  • 日本三古泉(道後・有馬・湯本説/道後・有馬・白浜説の両論併記)
  • 含硫黄-ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉58℃前後毎分5.5トン(日量約7,920トン)の東日本トップクラス湧出量/日本温泉協会F_ID=72270
  • 市営公衆浴場「さはこの湯」(pH8.0)が温泉街の中心
  • 旅館組合加盟10軒の市街地型温泉街/湯本駅徒歩圏で車なしOK
  • 常磐炭田の歴史と運命をともにした稀有な温泉地(1919年湧出停止→1942年復活→1976年閉山後ボーリング本格復活)
  • スパリゾートハワイアンズ(1966年1月15日「常磐ハワイアンセンター」開業)と一体化/映画『フラガール』の舞台
  • 東日本大震災2011年被災から早期復興(ハワイアンズ2012年2月グランドオープン)
  • 周辺観光にアクアマリンふくしま・白水阿弥陀堂(国宝)・いわき市石炭化石館・夏井川渓谷が集積
  • 常磐もの・あんこう鍋・メヒカリ・いわきトマト・地酒(又兵衛)の食文化
  • 東京から特急ひたちで約2時間20分、常磐道いわき湯本IC約5分

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出典・参考

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